二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり ( No.9 )
日時: 2011/02/01 15:58
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)

『6』
 
 「まず、豪炎寺が爆熱スクリューを打つ。そのあとにヒロトの流星ブレードをあわせるという形で行こう。」
 「ああ。やるぞ、ヒロト」
 「うん」

 ヒロトはゴールの右サイドに、豪炎寺はセンターライン前に立つ。

 「よおし、いいぞ豪炎寺!いつでも打って来い。」

 円堂はグローブを合わせ気合をこめる。
 他もメンバーもその様子を見ている。

 「いくぞ円堂!」

 そういうと一呼吸おき、まっすぐドリブルしてあがっていく。

 「はあぁぁっ!」
 
 豪炎寺は左足に力を込め、いっきにボールに振り落とす。爆熱スクリューだ。そのボールは右サイドにいる、ヒロトに向かってくる。そこをヒロトはタイミングを合わせようとするが・・・
 
 「!!くっ」

 ボールはヒロトの足にかろうじてあたった程度で円堂は軽くチャッチする。

 「失敗だな」
 「まあ最初から成功するとは思ってないけどね」
 
 豪炎寺の言葉にかるくヒロトは肩をすくめている。

 「ドンマイ、ドンマイ。つぎ打ってこうぜ」

 円堂もヒロトたちに声をかけボールを放る。

 「さあ皆もそれぞれの特訓にうつってくれ」

 鬼道のことばで皆グラウンドに散っていく。吹雪はじっとヒロトたちを眺めていた。ヒロトも豪炎寺も円堂もみんな一生懸命がんばっている。久遠監督が僕をはずしたのはこういうことだったのかな。最近自分は何もしていないように思える。

 「吹雪、なにぼんやりしてんだよ。俺たちも特訓しようぜ。」

 そういって肩をたたいてきたのは染岡だった。その後ろに立向居もいる。

 「染岡くん・・?」
 「俺たちも連携やってくれって鬼道がいってたろ。」
 「え・・そうだった?」

 人影に気をとられて聞いてなかった・・

 「しっかりしろよ、吹雪。がんばろうぜ!」
 「うん・・」

 そう吹雪はいい、染岡とともに練習に乗り出すのだった。