二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: デュラララ!! とある非日常と少年二人 少数オリ募集 ( No.5 )
- 日時: 2011/02/01 18:44
- 名前: 五十嵐 ◆geiwiq3Neg (ID: ADUOsQyB)
- 参照: 椎羅⇔五十嵐
Ⅱ
これは、昨晩の出来事である。
チャットルーム
甘楽【どーもー、甘楽ちゃんでーっす!】
田中太郎【どうもです】
バキュラ【ういす】
罪歌【こんばんわ。きょうも、よろしく、おねがいします】
甘楽【はいはーい☆ みんな、この新しいチャット慣れましたー?】
———とあるチャットルーム…そこでは極々普通の、世間話が展開されている。
いつものようにチャットを楽しむその場所に、ある前兆が訪れようとしていた。
田中太郎【ええ、発言が色違いになって誰が誰か解りやすくなりましたね】
バキュラ【確かに、】
バキュラ【これでより鮮明に甘楽さんを袋叩きにできるわけっすね】
甘楽【鮮明に!? やだ、私なにされちゃうんですか!?】
バキュラ【袋叩きと無視を延々に繰り返します】
甘楽【それって虐めとかそういう域超えて単なる集団リンチですよね!?】
バキュラ【そうですが何か?】
田中太郎【バキュラさん酷すぎますよw】
JACKさんが入室されました
甘楽【おや?】
JACK【あ、やっと繋がった】
JACK【どうも初めまして。突然現れて申し訳無いorz】
罪歌【どうも、こんばんわ】
バキュラ【ばんわー、初めまして】
田中太郎【初めての方ですね、こんばんわ】
JACK【こんばんわー。あの、やって来て突然なんですけど】
JACK【皆さんダラーズってご存知ですか?】
甘楽【ダラーズかぁー、その話は田中太郎さんが池袋に来た時くらいにお話ししましたね!】
田中太郎【あーそうですね、言われてみれば。JACKさんって誘われて来たんですか?】
JACK【いえー、楽しそうな場所だったのでつい来てしまいました】
内緒モード 甘楽【ん、そりゃ変だね】
内緒モード 田中太郎【どうかしましたか?臨也さん】
内緒モード 甘楽【ここって、アドレス知ってる奴に教えてもらわないと来れない筈なんだけどなぁ】
甘楽【そうなんですかぁ!でもどうやってアド調べたんですかあ?】
JACK【…え?調べるって…じゃあ俺まずかったかな、結構強引に入ってきたんで】
田中太郎【それって大丈夫なんですかw】
甘楽【そうですよう!管理人としてプンスカですよー!】
セットンさんが入室されました
セットン【ばんわー…】
田中太郎【あ、こんばんわー】
セットン【あれ、新しい方がいますね、初めまして】
JACK【どうも。初めまして】
甘楽【こんばんわー☆】
セットン【わばっす】
罪歌【こんばんわ、よろしくおねがいします】
セットン【過去ログ見たんですけど、JACKさんどうやってきたんですかw】
JACK【まぁ色々とー。あ、それよかダラーズの事なんですけど】
JACK【関係無いとは思いますが、ダラーズちょっと危ないかもしれませんねー】
田中太郎【…と、いいますと?】
JACK【“White・Bullet”ってご存知ですか?あの辺が何か最近動きが怪しいらしいですよ】
内緒モード 甘楽【一番怪しいのは君なんだけどね】
内緒モード 田中太郎【え?】
内緒モード 甘楽【…ちょっと調べ事できたから落ちる】
甘楽【すいませーん!私用ができたので今日は落ちますね、おやすみー☆】
田中太郎【あ、おやすみなさい】
バキュラ【おやすみなっせ】
セットン【おやすー】
罪歌【おつかれさまでした、おやすみなさい】
JACK【乙様でした】
甘楽さんが退室されました
JACK【話戻るんですけど、なんかWhite・Bulletってのが池袋に潜伏中らしいですよー】
セットン【White・Bulletってカラーギャング潰しの?】
田中太郎【セットンさん知ってるんですか?】
セットン【えぇ、仕事の間柄ちょっとね。で、JACKさんのソレは確かな情報なんですか?】
JACK【はい、確かな筋からなので確かかと】
JACK【まぁ俺もそれ言いに来ただけですし…この中にダラーズがいるなら気を付けてくださいって事で】
JACKさんガ退室されましtttt
田中太郎【あら】
セットン【落ちちゃいましたね…ん?】
バキュラ【バグ?】
罪歌【なにか、へんです】
バキュラ【まぁチャットする分には支障無さそうですね…】
バキュラ【ま、折角甘楽さんもいない事だし、四人で楽しもうじゃないか】
田中太郎【バキュラさんw】
・
・
・
♂♀
「臨也…ねぇ、チャットの管理人がアタリっぽいですがどうします?
—————‘White・Bulletのリーダーさん’」
真っ暗な部屋でノートパソコンに向かいあう人影、
その人物はベコベコに凹んだ紙パックのストローを噛みつつ、その部屋にそう言い放った。
すると、ノソノソと彼の後方のソファーから誰かが立ち上がり、パソコンの側でまた座る。
そしてジッとパソコンの画面に向かいあったかと思うと、ニヤリと満足そうに笑みを浮かべた。
「ようやくアタリ、か。ダラーズも中々尻尾見せねぇから…焦ったっての」
「あ、失礼。副リーダーの方でしたか…。
…それはそれは力になれて光栄。ですが、その臨也って人ももう気が付いたみたいですけど」
だが、パソコンに向かいあう青年はパソコンと向き合ったままそう呟いた。
副リーダーと呼ばれた方の青年は相変わらず笑みを絶やさなかったが、それを見て青年は一言。
「…アンタは俺を駒みたいに扱ってくれているようですが、俺はアンタ等の傘下にいる覚えは無いので。
あくまで俺は頼まれてるからやっている。
……解ってますね?」
青年は心外だとでも言う様に副リーダーを睨んだ。その睨みには最早、殺気が見え隠れしている程だ。
しかし、そんな風に睨まれてもなお、副リーダーは平然としていた。
そんな副リーダーを見て青年は、少し黙った後に溜息をついた。
「ま、いいですけどね。どうせ現実では俺はエキストラ…引き立て役ですしね」
「…よく言う……」
だが今度は、そんな青年のぼやきに副リーダーが苦笑を浮かべた。
そして、よっこらせと立ち上がると…玄関の方へ向かう。
「…帰るんですか」
「俺がいないほうが仕事しやすいだろ?
じゃあな。例の事は、明日の正午に頼むぜ」
そしたバタリと、玄関の戸が閉まった。
残された青年は、薄ら笑いを浮かべていた。
「ダラーズを潰す、か…。ネットで俺が平和島静雄以上の強さを誇るという事を…知らしめてやる」
青年はそう自分に言い聞かせるように呟くと、そっとパソコンを閉じたのだった。