二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシと魔法のお店 【らぶこむ魔法学校だより】 ( No.30 )
日時: 2011/02/20 11:06
名前: きぃな ◆a7BqZrzqxY (ID: s7P63baJ)

第三話

梨夢目線

この子たち面白いなぁ…
おもちゃがコントしてるみたい……

ってか、ココどこ?!
聞きそびれた!

そういえば、あの悪魔猫←がなんか言ってたよーなぁ……
何だっけ…

「着いたぞ」

んーっと……

「梨夢ーーー!!!!!」

「え?!」

「着いたっていってるんだけどな!!」

気付けば大きな建物の前に立っていた。

ってか…

テツ…?といわれている柿が叫んだ。しかも急に!!
何コイツ…かなり印象悪いんですけど!

「テツさんうるさい…」

三人は口をそろえて言う。
校長?と呼ばれるのは苦笑いしている。

「聞いてなかった梨夢が悪い!」

「はぁー?!」

ムカムカムカムカ!!
何さっきから…腹立つぅ!!
初対面だよ?!

ムカムカしてると校長があたしに耳打ち。

「テツさんは二日酔いしててムカついてるんです←」

明らかに嘘っぽい言い訳をしてきた。

「根はいい人です。許してやってください」

…これがいいたいのね。
はいはい。

「…はいはい」

多分二人から見ればキレぎみだし、逃げたからかなり印象わるいぞぉ…
対して気にしてないけど!

「じゃぁ、梨夢君教室に入りますよ。三人も!」

「「「「はーい」」」」

…学校なんだぁ。
ん?!
あのときの「紹介」って転入の紹介だったのぉ!
しかも、魔法学校…

先が思いやられる…
あたしは皆に聞こえないようにため息をついた。

皆のあとを追うように階段を上り終えると、校長が「ちょっと待っててくださいね」といって四人は教室に入って、あたしはぽつんとドアの前で座り込んだ。

「はぁー…」

ちょうど持っていたカバンをあさる。
あ、携帯…
携帯を開く。

「……はぁー…」

もう一発ため息。
待ち受けはよく行ってたプリクラ。メイクしたあたしと親友のツーショット。
お気に入りの服を着て、ヘアアレンジして…

この世界には100%ないだろーなぁ。
ホラまたため息。
気付けば、「入ってください」という校長の声が聞こえた。


全体目線


「誰だろーな」

そんな声が止まらなかった。

「誰だろう!ね?瑠雄ぉ」

キッキは一人の男の子に話しかけた。

「何か、人間の気配するんだよな」

「え?馬路??」

瑠雄と呼ばれる人間の男の子。彼はさらさらだけど所々ワックスで整えたとても明るい茶髪のイケメンだった。
彼もこの街に迷い込んだ一人だった。

「では、入ってください!」

校長先生はベタなセリフを言う。

ガラッ

皆がざわつき出した。
何故なら転入してきたのが人間だったから。

「かわいい!!」
「超好みなんだけど!」

女子からも男子からも黄色い声が飛ぶ。
梨夢は先程ハバナに見せたプリンセススマイルをする。
鼻血を出す生徒が一部出た。

この学校の制服は、

男…ネクタイとニットで下はどんな種類でもいい。(夏はブラウス)
女…リボンタイとニットで下はスカートなら何でもいい。(夏はブラウス)

という、基本軽い制服のルール。着こなしは彼らしだい。
そんな制服を可愛くオシャレに着こなしていた。
先程トイレできがえたらしい。

校長の隣に着いたら皆に笑顔で礼。

「梨夢君です。仲良くしてくださいね」

生徒からは、もちろん! アタックしよーぜ! かわいいー!という声がさまざまだった。

「では、梨夢君はTV20C君の隣に座ってくださいね」

「はい」

こくんと頷いてTV20Cをきょろきょろ探す。

「梨夢、僕の後ろなのさぁ!」

イナバが梨夢に呼びかける。

「あ!イナバぁ!ありがとッ」

皆が「エ?」って顔をする。何故なら三人以外は梨夢に対して初対面だから。

梨夢が座ると校長先生はまた長い話をし始めた。