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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第弐章 —燃え盛る炎と完璧なる氷と— ( No.36 )
- 日時: 2011/02/13 13:42
- 名前: 蒼月白星鏡 (ID: khxqjExY)
- 参照: 今のイナイレのEDの最後ってあれ絶対豪円の証拠だよね
第七話『迷宮—そして彼は迷い逝く—』
豪炎寺の選択肢は二つ。
一つはこのまま逃げるか。
もう一つは仲間の為に立ち上がるか。
普通なら、後者の理論の方が妥当だろう。
しかし、今の自分にそんなこと出来る筈がない。
例え立ち上がれたとしても、それで仲間は受け入れてくれるのだろうか?
いや、受け入れない。
裏切った自分に受け入れられる価値さえもない。
幾ら円堂でも受けいる筈が無いだろう。
なら、答えは一つ。
「…ごめん、円堂。…」
逃げる。そうすれば、正直に言うと自分も楽になるし、円堂達だって苦しむことは無い。
そうだ、俺はどうせ疫病神。
皆を足を引っ張る疫病神。
結局は裏切る疫病神。
疫病神なら疫病神らしく、立ち去ろう。
そウダなァ… ドうせ消エるノなラ
誰ニも見ラレず消え逝キたイ。
ソウダ、
死ネバイ良インダ。
少年は何時の間にか、手に包丁を握っていた。
「ごめんな…夕香……円堂………皆…………」
銀に光る刃先を、自らの胸に向かわせた。
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