二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第弐章 —燃え盛る炎と完璧なる氷と— ( No.62 )
- 日時: 2011/02/23 19:03
- 名前: 蒼月白星鏡 ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
- 参照: 明日からテスト週間なので1週間程度更新できません
第壱拾四話『目撃—そして少年は驚愕する—』
今日も朝早くからタイヤを使った特訓をする。
必殺技の練習もしなければならないのだが、まずはエイリア学園に敵う位の基礎体力をつけなければならない。
そう考えた豪炎寺はあえて必殺技の練習はせずに、この特訓ばかりを続けている。
「ふぅ… 昼飯食わなきゃな……」
フラフラと歩きつつも、土方宅に戻っていく。
朝の特訓は終わったらしい。
時刻はとっくに昼の十二時を回っている。
「その前にシャワー浴びたいな…汗でベタベタだし。
…今日の昼飯何だろうか……土方が作る昼飯美味しいからな…
肉じゃがとか此処だとゴーヤチャンプルーでも有名か。
あぁ、そう考えてきたらマジで腹減ってきた…」
彼らしくない独り言だ。
そう言っている間に土方宅に戻ってきた。
「…ただいま」
「! おかえり、豪炎寺にーちゃん!」
「なにしてたのー?汗でベタベタだよー?」
土方の弟達の質問に豪炎寺は微笑み、こう答えた。
「秘密だ」
と。
「秘密?それじゃわからないよ!」
「秘密なものは秘密だ。」
「ぶぅー…」
「土方は?」
「畑で仕事してるよ!もうすぐ終わる、って言ってた!」
「そうか…」
優しく返答すると、風呂場へ歩き出した。
「どこいくの?」
「汗でベタベタだからシャワー浴びに行くんだ。」
「ふぅーん…」
小さな子供は不思議そうに見つめていた。
「さっぱりしたな…」
バスタオルで頭を拭きながら、着替えた豪炎寺が帰ってきた。
「豪炎寺にーちゃん!試合、もう始まってるよ!!」
「え?」
試合、と聞いたら普通はなんの試合かは分からない。
しかし、彼の場合試合と聞くと、すぐに分かるのだ。
"雷門イレブン"の試合が。
「どれどれ…」
土方の弟達の間を割って彼も見た。
相手はファーストランクチーム『イプシロン』。
キャプテンは黒髪の"デザーム"だ。
「(ファーストランクチームというだけだから、少なくともジェミニストームよりは強いだろう)」
豪炎寺がそう思っている中、試合が始まった。