二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第弐章 —燃え盛る炎と完璧なる氷と— ( No.63 )
日時: 2011/02/13 16:19
名前: 蒼月白星鏡 ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
参照: 明日からテスト週間なので1週間程度更新できません

第壱拾伍話『思考—そして少年は答えを見つけた—』



試合が始まると、豪炎寺は画面に見とれていた。
と言っても、これしか円堂達の勇姿を見ることが出来ないのだから。
しかし…


「豪炎寺ー!手伝ってくれないかー!!」
「えっ?」

後ろから元気な声が聞こえる。
土方だ。
畑仕事で忙しい彼は一人でこなせる筈がない。
手伝いたい気持ちは山々だが、今丁度試合が始まった。
このまま見届けたい方が気持ちは上。
だが、断ってしまえば土方に迷惑がかかってしまう。

「…わかった」

豪炎寺はその場から去り、土方の手伝いをした。



















手伝いが終わると、すぐさまテレビを見た。
試合はほぼ終盤に入っていた。

「もらったぜぇぇぇ!!!」

吹雪がイプシロンのメンバー二人を踏み台にして、シュートを撃ったところだった。

「エターナルブリザァァァァァァァァァァドッ!!!」

強烈なシュートが、デザームに向かって襲い掛かる。
此処で、豪炎寺は疑問に思った。

「(何で、あんな完璧なプレーが出来るんだ?)」

注目した点は強烈なシュートではなく"完璧"だった。
確かに彼なら完璧なプレーが出来るかもしれない。
しかし、それには必ず理由がある。

「(三度目のジェミニストーム戦ではポジションはディフェンスなのにシュートを撃った。
  あの時は何も感じなかったが、まるで二人でやってるように感じた…
  …二人?いや、まさかな…そんな筈……)…あっ…」

彼が考えているうちに、試合は終わってしまった。