二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ワンピース【*ワノ国の恋事情*】 ( No.37 )
- 日時: 2011/02/25 21:21
- 名前: ジュリエッタ (ID: 3r6DhwLS)
第二話【悪夢の第一歩】
ここの和菓子屋は他の店とは一味違う。
もちろん菓子もお茶も絶品な物だがこの店は可笑しな事に色々な人から依頼を受けている。
依頼と言っても人さがしやアルバイトなどの軽い仕事だが。
という事で今日はある依頼のお話である。
エース「おい!鷲餡知らねぇか?」
のれんを潜って男前な美青年が入ってきた。
ナミ「あら?今日はエースと一緒じゃないの?」
エース「それが朝から居ねぇんだ。」
サンジ「愛想尽かされて逃げられたか?」
エース「お前じゃあるめぇしそれは無ぇよ。」
サンジが蹴りかかろうとするがナミがおぼんで叩くとピタッと動きが止まりまたくねくねと動き出す。
サンジは無類の女好き。
女性を見れば口説く。それがこの馬鹿、じゃなくサンジの女性に対する挨拶である。
アミ「秘密のバイトじゃないんですかねぇ?大抵あの子が居ない時はどっかにお金を稼ぎに出る時ですから。」
少し関西風に訛った大和撫子様は長く美しい髪をどこからか来る風で靡かせる。
なぜか後ろに椿の花が見えるのは気のせいか。
エース「あ〜。またか。」
サンジ「秘密のバイトって何だ?」
ナミ「秘密のバイトってのは鷲餡が自分の遊ぶお金を稼ぐために高収入でやってるバイトの事よ。どんなバイトか教えてくれないから秘密のバイトって呼んでんのよ。」
アミ「そういえば前に鷲餡さんが秘密のバイトについて少し教えてくれはったんですよ。」
ナミ「どんなバイト?」
アミ「ふぁ、ふぁみりぃなんとかがどうのこうの言ってました。あとふぁみちきが美味しかったとか?」
こっちの話だ。スルーしよう。
ナミ「何それ?ふぁみきち?」
エース「ったく!何所行ったんだあの馬鹿は。」
—— 一時間後 ——
ジュアン「ヒャッハー★」
鷲餡が入ってきたのは入口からではなく天井から。
エース「何それ。てかテメェどこ行ってたんだよ。」
エースが鷲餡の顔に水性マジックで「私はカメみたいなのろま」と書いた。
ジュアン「小杉のヒーハーへ対抗するためのもの?」
天井から頭を出しているためサカサマ状態。
エース「小杉?誰?ねぇ話聞いてんの?」
ナミ「てか鷲餡!どこほっつき歩いてたのよ!」
ジュアン「え?仕事してたヨ?」
エース「何?俺スルー?さみしいと死んじゃうよ俺。」
鷲餡は地上に着地するとエースが食べていたみたらし団子を食べる。
エース「何食ってんだよ。俺、空気?もう泣いちゃうよ?」
ナミ「ちょっと!依頼が入ってんだからしっかり働いてよ!」
依頼と言うのは和菓子屋の前にある『依頼箱』に入っていた依頼の事。
ジュアン「どんな依頼?」
エース「なんか鳥を探せだとよ。」
ジュアン「鳥?鳩?カラス?鶏?蝶々?」
エース「最後は虫だろ。」
アミ「インコと言う他国の鳥でございます。色とりどりの美しい鳥だそうです。」
ジュアン「アレか!BASARAの長曽我部元親の肩に止まってるアレか!」
アミ「ばさら?何ですの?」
鷲餡は馬鹿なため他のアニメの話を入れた。
ジュアン「なんですと!」
エース「うっせー!ナレーター!」
返事がない。ただのナレーターのようだ
ジュアン「ただのナレーターでいいんだヨ!」
私はジョン・レノンです。
エース「お前はツッコミなんだよ!ボケんな!しかもツッコミに困るボケすんな!」
ツッコミだってボケたいんですヨ☆(キラッ
ジュアン「なにがキラッだ!」
ナミ「誰と話してんの?」
唯一のまともキャラが鷲餡とエースに問いかける。
ジュアン「当たり前のようにナレーター始めたし!」
エース「こっちの話だ。」
ジュアン「もうぐだぐだだよこの小説。」
ナミ「もう!ルフィ達と一緒に行って来て!」
ナミがエースと鷲餡の背中を押して店の外に出す。
ジュアン「私兄貴呼んでくるね。」
エース「俺はルフィ達を呼んでくるか。15分後にここ集合で。」
ジュアン「はいはーい♪」
——— 鷲餡自宅 ———
ジュアン「兄さん!」
鷲餡の家は町外れの一軒家。
??「あぁ?」
リビングに悪そうな男がいた。
ジュアン「依頼だよぉ〜♪行くデショ?」
鷲餡が兄と呼ぶ青年。名を朱雀。
スザク「暇だから行く・・・。」
ジュアン「じゃあ準備してきてネ☆」
朱雀は弓の使い手。
弓というかボウガンだ。
スザク「はいはい。ってかエースの野郎も一緒なのか・・・?」
ジュアン「え?当たり前でしょ?」
スザク「待て・・・!兄ちゃんは許さねぇぞ!エースの野郎とお前を近づけさせるなんて!」
ついでに言うとそうとうなるシスコンだ。
ジュアン「うっさいわ!さっさと準備しろ!」
鷲餡はドア・・・ではなく窓から下へ飛び降りた。
スザク「お前っ!ちゃんと昼飯食ったのかぁ!?」
心配する所を間違えている。
スザク「ったく・・・。エースの野郎は気に入らねぇ・・・。」
さすが兄妹。
朱雀も窓から飛び降りた。
ジュアン「ちょっと聞いてくださいよ〜!」
『なんだ。また愚痴か?』
ジュアン「愚痴ですよ!愚痴愚痴のグッチーですよ!」
『その前に。お前しっかり任務をしているのか?』
ジュアン「当たり前じゃないっすか〜♪兄さんと共に任務実行中です☆」
『ふっ。設定も身に着いたようだな。』
ジュアン「まぁ一応ですね。こっちの専門分野ですから♪」
『お遊びもほどほどにな。さっさと済まさないと乱戦が始まってしまう。』
ジュアン「気長に焦らず、ですよ総長♪まだまだ大丈夫ですから♪」
『感情は無くていい。溶け込みやすい性格を作れ。』
ジュアン「元々溶け込みやすい性格っスからね♪」
『今度そっちにファミ○キを送ってやろう。丁度あの世界の任務があるからな。』
ジュアン「マジ!?総長いい人〜♪初めて知った〜♪」
『今の話は無かった事にしよう。』
ジュアン「いやん♪ごめんあそばせダンディなおじ様☆」
『ま、頑張る事だな。』
ジュアン「はいは〜い♪」
ブチッと無線の切れる音がした。
ジュアン「感情・・・ねぇ。そんなモノ遠い昔に置いてきたよ。」
銀色の長い髪が風で靡いていた。
——— ルイス ———
ジュアン「っ!!!」
鷲餡は辺りを見回した。
ジュアン「幻聴・・・?」
鷲餡は二回ほど自分の耳を叩いた。
エース「鷲餡!さっさと行くぞ〜!」
木の下からエース達の声が聞こえた。
ジュアン「はいは〜い♪今行くっちゃ♪」
鷲餡は高い木から飛び降りるとエース達の元へ走った。
ジュアン「ちょっと待って〜早いっス♪」
エース「テメェが遅いんだよ!」
ウソップ「確か、今日はインコとか言う鳥を捕まえるんだったな。」
ルフィ「インコ!?俺見たことねぇぞ!」
チョッパー「虹色だって!早く見たいなぁ!」
ノエル「ちっ。かったりぃ・・・。」
ジュアン「ツンデレだ♪」
ノエル「テメッ!ふざけんな!」
ジュアン「キャー♪ノエルに襲われるー♪」
スザク「なんだと!鷲餡に触んな!」
ノエル「うわっ!あぶねぇ!いきなり撃つな!」
コドル「俺は今日、店番だから。いってら〜。」
アミ「まったく。賑やかですわね。」
スバル「五月蠅い・・・。」
ナミ「あんたら!さっさと依頼に行きなさい!!!」
ジュアン「あ、鬼だ♪逃げろー♪」
ノエル「オレンジ色の鬼だー!わー!」
ルフィ「逃げろー!」
ナミ「コラァァ!待ちなさーい!!!」
第弐話の完結でございます。
あら?そこの方。座席を立たれてどういたしました?
帰ろうと言うのですか?ふふふふ・・・。
残念ですわね。もうこの会場から出るコトはできませんわ。
そんなに出たいなら死を選ぶか・・・。
それともこの物語の住人になるか・・・。
さぁ?どちらを選ぶ?
ここからが悪夢の始まりでございます・・・。