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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ONE PIECE】 狂幻双子 ( No.25 )
- 日時: 2011/02/08 17:26
- 名前: 右左 (ID: 8hgpVngW)
<<эпизод 5>>
-また目覚めるまでずっと-
「ちょ、っと待って?! 何で人がいる事を確認出来てんのよ!!」
「何言ってんだナミ??」
そう、本来ならばおかしいのだ。
大分距離があるにも関わらず、その声の主が少女であるという事を確認出来ている自分に疑問を抱いているのだ。
「あれがトーマの能力です。 電撃を使って視せているのですよ。 幻覚と同じです」
ユーマが笑って答える。
同時に、電撃の道が山の中から光を帯びて伸びてくる。
スケートを嗜むように、トーマが滑ってきた。
相も変わらず身なりは最悪。 ボロボロで、薄汚れて、それに凄く小さめな白いワンピースだ。
「誰におしおきなの?? ふふ、言葉間違いも甚だしいね」
「トーマに決まってますよ、おばかさん♪」
トーマは右手の人差し指を前に突き出し、電撃を溜める。
溜めている量はだんだんと大きくなり、トーマも近づいてくる。
——また目覚めるまでずーっとアタシが守ってあげるからね!!
ユーマの頭の中に、懐かしい声が響いた。
綺麗で、透き通るような、自分がとても愛している、彼女の声。
トーマの声が、
「何で、今更……っ?!」
頭を支配する。
目の前の景色がスローモーションで流れていく。
彼女の電撃が、
ゆっくりと、大きく、
優しく、包むように、
そう、例えるなら母親の腕の中のように、
攻撃では、ないような、
光が、ユーマに放たれた。
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