二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜参照600突破!?〜 ( No.113 )
日時: 2011/05/02 23:22
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
参照: pixivのサイトはおススメです!!!

35 夏未の腕前

夏「よし、じゃあ作りますか!!」

夏未が袖を巻きながら言う。
その隣では、約二名が不安な表情でいた。
今後どうなるかは大体予想している。
もし、目の前にいる夏未が下手だったら、彼女たちの苦労は二倍に膨れ上がる。

音「大丈夫なんですかね…」

木「大丈夫だと信じましょう…」

そんな暗い表情を浮かべている二人の後ろから、一人の若いメイド走ってきた。
?「困りますよ、夏未様!」

夏「あぁ、カリア、どうしたのそんなに慌てて?」

カリア「夏未様に作らせるなど、そんなことはできません!」

夏「大丈夫よ〜、私が勝手に作りたいって言ってるんだもん。それに貴女は休んでて、三日ぐらい寝てなさそうだし、ねっ?」

カ「本当にいいんですか?」

カリアが聞いた。

夏「大丈夫、大丈夫!それにちゃんと姫の分まで作っておくから」

カ「…分かりました、では、茜様よろしくお願いします」

茜「まっかせて!」

夏「って、なんで茜に任せるの!?」

そんな疑問に答えることはなく、カリアはせっせっと部屋を後にした。

木・音(ますます、不安なんだけど……)



皆が夏未に手渡されたエプロンを身にづけると、道具を出し始めた。
冬「包丁に、まな板、後……あの、フライパンはどこにあるんですか?」

夏「フライパン?あぁ、それなら使う必要がないわ」

音「フライパンがなかったらどう料理するんですか!?」

夏「何って…魔法よ」

夏未は平然と答える。

木「私たち魔法が使えませんよ?」

夏「あった方が便利なら持ってくるけど、どうする?」

木「お願いします」

木野が即答した。

夏「じゃあ、持ってくるから、待ってて」

夏未はそのまま濡れた手をはたきながら、出て行った

音「行っちゃいましたね…」

木「にしても、このお城の中、何もかも大きいわね…」

木野が天井を見上げた。
確かにここの厨房もものすごく大きい。
さっき、円堂たちといた部屋よりは少し狭いが、
それでも、かなりの大きさだ。
この大きさだけでも、普通の家庭の家、全体の大きさはあるだろう。

冬「そういえば、守くんたちどうしたんでしょうか?」

冬花がそういうと、木野と音無は互いに顔を見合わせた。

雷「また、どこかでボールでも蹴っているんではなくて?」

音「いや、夏未さんここ知らない場所ですよ?」

木「でも、円堂くんたちならあり得そうな気が…」

茜「大丈夫じゃない?リュウジは心配だけど、アツヤがいるし」

夏「お待たせ!」

そんな会話を遮るように、夏未がちょうど戻ってきた。
手には三つフライパンを待っている。

夏「よしっ!じゃあ、今度こそ始めましょうか!」

こうして、夏未たちの料理は始まった。


音「あぁ!夏未さん危ないですよ!!」

見ると、雷門が包丁を自分の方に向けて、変な格好で野菜を切っている。

木「夏未さん、包丁はこうやって切らないと」

木野が雷門の隣で正確な切れ方を教える。

雷「あっ、ごめんなさい!」

冬「大丈夫ですよ、もう一度やればいいんですから」

音「あれっ?このニンジン全然切れませんよ?」

次は音無がニンジンを切ろうと包丁を抑えるが、全然切れそうにない。

夏「あっ、それはね、こう切るの」

夏未は音無から包丁を借りると、ニンジンを斜めに切り始めた。
すると、ニンジンはリズムよく切れていく。

夏「このニンジンはね、縦に切ると切りにくいの。だから、斜めから切ってあげないと…」

音「えっ、こっちの夏未さん、料理が上手なんですか?」

茜「そうだよ!なっちゃんの料理すごくおいしんだよ?」

夏「そんなことはないわ、ただ慣れてるだけよ」

木「なんか、悪いこと思っちゃったな…」

夏「それどういう意味よ…」

冬「それより、料理の方進めましょう!」


木「これは…?」

夏「これ焼くときに焦げやすいから、焼くときは気を付けてね」


冬「すみません、この魚はどう切るんですか?」

夏「この魚は、まず、頭を切ってから……」

夏未の指導により、木野たちは順調に料理を進めて行く。
料理開始から二時間近くたった頃、ようやく全員の分が出来上がった。

木「よしっ、完成!」

音「わぁ〜、なんかフランス料理のフルコースみたいです!!」

茜「これ絶対に皆、喜ぶよ!」

夏「じゃあ、次は…」

夏未が再度気合を入れなおすかのように、エプロンを強く結びなおす。

冬「まだ作るんですか?」

夏「う〜ん、食後のデザートとか?」

茜「あっ、食後ならゼリーがいい!」

夏「あんたには聞いてないわよ」

茜「え〜ケチぃ〜」

木「大丈夫ですよ、円堂くん達なら、ゼリー好きですから」

夏「じゃあ、ゼリーにしますか!」

全「はいっ」





その頃、アツヤの案内により、円堂たちは広場の河川敷でサッカーをしていたのだ。