二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜異世界救出編、連載中!〜 ( No.122 )
日時: 2011/05/02 23:24
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
参照: pixivのサイトはおススメです!!!

36 河川敷にてサッカー

ちょうど夏未たちが、夕食の支度を始めた頃……


彼らは一人の少年の案内により、城を抜け、ある河川敷にたどり着いた。

アツヤ「ここだ、ここでなら暴れられるだろう?」

少年—アツヤが指差す先には、広い河川敷がひろがっていた。
この河川敷を見た、円堂たちは大きく目を開けた。
そこは彼が昔によく使っていた、河川敷にそっくりだ。
小さな川もあり、鉄橋もそのままの形で、そこに構えていた。

円「ここ、やっぱり…」

風「俺たちの河川敷とそっくりだよな…?」

立「人物以外にも、建物なども同じなんですね」

アツヤ「同じなのか?お前たちの世界と」

鬼「あぁ、そのままだ」

アツヤ「ふ〜ん、まぁ、そんなことはともかく、お前たち何するんだ?」

ここに来て、アツヤが彼らを現実から引き戻すために、話題を変える。
そこで円堂は両手にあるサッカーボールを、アツヤとリュウジの前に向けて、満面の笑顔で答える。

円「サッカー!お前たちもやるか?楽しいぞ!」

アツヤはサッカーボールを見つめた後、リュウジの方を確認した。
リュウジもキョトンとした表情で、アツヤも見つめた。

リ「…俺たち何年前だっけ?最後にボール蹴ったの」
アツヤ「そんなの覚えてねぇ〜よ、つうか、サッカーは今、ガキどもしかやらないだろう?」

円「えっ!お前たちサッカーしないのか!?」

円堂が衝撃を受けたかの様に、叫んだ。

リ「しないも何も……」

アツヤ「こっちは、依頼だけで精いっぱいだし、時間がないんだよ」

円「じゃあ、今やろうぜ!」

風「円堂、無理やり、やらせるな!」

風丸が隣から、円堂を注意する。
しかし、円堂は諦めるどころか、その気配さえない。

円「なぁなぁ、一回でいいからさ?なっ?」

アツヤ「なんでそんなに俺たちにやらせたいんだ?お前はチームがいるだろう?」

円「だって、お前たち強そうだから!」

アツヤ「は?」

円堂の答えに、アツヤとリュウジはまたしても、キョトンとした。
周りから見れば、円堂はただの迷惑だ。

円「こっちの、緑川もサッカーが好きだったし、もちろん、吹雪……アツヤもサッカーが好きだと思う」

吹「……」

アツヤ「……わかったよ、やってやるけど、最近やってないから、下手かもしれないぞ?」

円堂の連鎖攻撃にようやく、押され負けたアツヤとリュウジは、強制的にサッカーをすることになった。

円「サッカーはうまい下手じゃなくて、楽しまなくちゃな!」




皆が階段を下り、フィールドに立った。
やはり、そこからの景色も、そのままだ。

円「よしっ、じゃあ、やるか!」

全「「おぅ!!」」

リ「で、チームはどうするんだ?」

鬼「確かにな……、まずはお前たちの実力がみたい、最初は十一人対二人でいいか?」

虎「十一人対二人はやり過ぎなんじゃないですか?人数的に無理だと思います」

アツヤ「おっと、そんな余裕かましてると、お前たち……



     
      
怪我だけじゃ、すまねぇぞ?」

染「ふんっ、余裕かましてるのはどっちだ?」

染岡とアツヤがにらみ合う。
そこへ、リュウジは強制的に会話を遮った。

リ「はいはい、もう早く始めちゃおうよ。遅くなったりしたら、夏未がうるさいし」


鬼「ルールは簡単だ、お前たち二人は、俺たちのディフェンスを突破し、円堂のところまで行ったら、シュートをする。それだけだ」

アツヤ「ようするに、突っ走ればいいんだろう?」

現在、フィールドには十三人いる。
アツヤ&リュウジのタッグと、円堂率いるイナズマジャパンのメンバーだ。

リ「遠慮なく行かせてもらうよ!」

アツヤとリュウジは2TOPで走ってくる。
まずは、豪炎寺と染岡それに虎丸は、ボールを取るべく、迫ってくる。
虎丸と染岡が同時にスライディングを仕掛けるが、リュウジは高くジャンプをした。
次に、残っていた豪炎寺が、リュウジの着陸するところへ、攻撃を出す。

リ「そんなの効くと思うの?アツヤっ!」

リュウジは前方に思いっきり蹴る。
さっきまで、隣にいたアツヤが、全速力でそのボールを追いかけ、パスを受け取る。

染「あいつ、いつの間に!?」

アツヤ「だから言っただろう?油断すんなって」

その際にも、アツヤは一人そしてまた一人と抜いていく。

鬼「早い…」

鬼道でさえも、彼らの動きは読めない。

風「行かせるか!」

アツヤ「馬鹿か?リュウジ!!」

リ「よしっ!」

アツヤのパスを受け取り、そのまま円堂を目指して走っていく。
風丸もまた抜かれる。

風「何っ!?」

アツヤ「まずは小手調べだ、リュウジ、パス!!」

リ「手加減するなよっ!」

円堂前にいた、アツヤに再びボールを出すリュウジ。
シュートを出すと、分かった鬼道は、全員に指令を出すが、彼らの行動に追いつける人はいなかった。

円「来いっ!」

円堂が体の前で、両手を打つと、ボールを取る体制に入った。

アツヤ「見せてやる……エターナルブリザード!!」

吹「エターナルブリザード!?」

浮き上がったボールに、氷が纏い、それをアツヤは回転しながら蹴る。
その技は、かつて吹雪アツヤ、そして吹雪士郎と同じ技だ。

円「イジゲn なっ!!」

円堂が技を出すより早く。
アツヤの打ったシュートは猛スピードでゴールに突き刺さった。

アツヤ「どうだ?」

円「…スゲー!!エターナルブリザードも使えるし、技の威力も強い!!」

吹「すごいよ、アツヤ。本当に何年もやってないの?」

アツヤ「まぁな、てか、お前たちが弱すぎなだけじゃないか?」

リ「アツヤ、言い過ぎ…」

円「よし!もう一回やろうぜ!!」

アツヤ「は?まだやるのか?もう遅いぞ?」

いつの間にか、辺りは暗闇に包まれていた。
そろそろ、帰らなければ、夕食には帰れなく、夏未が雷を落とすであろう。

豪「円堂、今日はここまでにしよう。明日またやればいいさ」

円「そうだな、腹も減ってきたし、そろそろ戻ろう!」

円堂たちは、約二時間ぐらいボールを蹴っていたため、その後、城に帰ったアツヤとリュウジは、夏未の説教を受けるのであった。