二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜イナGOネタばれゲット!〜 ( No.131 )
日時: 2011/05/02 23:17
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
参照: pixivのサイトはおススメです!!!

39 黒き城へⅠ

夜明けとともに、城下町にあるとある家の扉が開いた。
その中から、五人の少女が出てきた。
夏未、音無、雷門、木野、冬花達だ。

音「本当にいいんですか?この洋服貰っちゃっても…」

夏「いいのよ、どうせいっぱいあるし、持ってても着ないだろうし」

マネージャーの四人の服装は、昨日の制服姿ではなかった。
袖は長く白色、膝が隠れるほどのワンピースに、品のある花柄の模様が小さく縫われてある。
生地も丈夫で、一枚だけでもずいぶんと暖かい。
おまけに制服よりも動きやすい。

冬「動きやすいからよかったです」
夏「そう?私はこういうのはあまり好きじゃないから…」
木「そうなんですか?」
夏「こういうのは、春奈は好きなの」
木「あっ、ごめんなさい…」

木野が申し訳なさそうに、下を向いた。

夏「?大丈夫よ、この服を着て、少しでも動きやすくなったなら、こっちとしても助かるし」
音「…そういえば、キャプテンたちの分はあるんですか?」
夏「適当に着てればいいわ、男子連中は体力とかあるだろうし、多少動きにくいやつでも、大丈夫でしょ」
木「そうなの…?」

そんな話をしているうちに、彼女たちは城に着いた。
まだ、円堂たちが起きている気配はない。

雷「円堂くんたち、まだ起きていないようね…」
夏「すぐにでも叩きおこすわ」
音「あっ、キャプテンと綱海さんは全然起きないんで、フライパンを使った方がいいですよ?」
木「音無さん、だから死んじゃうって…」
夏「わかったわ、アドバイスありがとう」
木「って、聞いてました?」
音「よし、じゃあフライパン持ってきますね!!」

音無はそういうと、フライパンを求めて、あの巨大な厨房の方に走って行った。
その後ろから、木野が追いかけた。

木「音無さん!!」
雷「はぁ…」
冬「フフフッ、楽しいですね」

雷門と冬花、それに夏未もゆっくりと歩きながら追った。





音「あれ?皆の部屋の場所、聞いてなった…」

音無が走るのをようやく諦めると、次は円堂たちの居場所が分からなくなってしまった。

木「はぁ、はぁ、音無さん、ここお城の中だから…」
音「あっ、すみません、木野先輩」

現在、彼女たち二人は、長い廊下に立っていた。
部屋がいくつもあり、どれがどれだかわからない。

音「う〜、もう一人の夏未さんが来てくれたらぁ〜」
木「まだ、追いついていないみたいだね…」

音無が頭を掻き、木野はこの長い廊下を見渡す。

音「いったん戻りましょうか、って、うわぁ!」

音無が角を曲がると、誰かにぶつかった。
とっさに、音無はあやまった。

音「すみません、前を見ていませんでした……お兄ちゃん!?」

さっき、音無にぶつかったのは、彼女の兄、鬼道であった。

鬼「大丈夫か?春奈」
円「あっ、音無に秋!皆はどこにいるんだ?」

鬼道の後ろから、円堂がヒョコッと出てきた。
その隣にも、豪炎寺と風丸がいる。
彼らも、昨日のユニフォーム姿ではなかった。

木「皆、どうしてここに?」
豪「さっき、メイドが起こしに来た」
風「で、円堂がどうしても起きないから、三人がかりで叩き起こした」
円「ひどいよなぁ〜、結構、痛かったんだぞ?」
鬼「お前が起きないからだ」
音「私たちもちょうど、起こしに行こうと思ってたんです!で、その途中で夏未さんたちとはぐれて…」
夏「あっ、いたいた」

長い廊下の端から、夏未の声が聞こえた。
音無が角から顔を出すと、そこには、はぐれた三人が歩いてくる姿があった。

夏「あんまり走らないでよ。ここ広いから、どこにいるか、分からなくなっちゃうよ」
音「あはは、なんか興奮しちゃって…」

音無が申し訳なさそうに、誤った。

夏「あらっ、意外に早起きなのね」
円「あぁ!今日は早く起きれたんだ!」
風「円堂、それはお前が言う言葉じゃないと思うぞ」
鬼「まったくだ」
夏「…で、準備はできたの?」

円「あぁ!絶対に勝って、あいつらの目を覚まさしてやる!!」
夏「そう…じゃあ、今から行くから、皆を城の入り口付近に集めておいて、こっちも準備ができ次第行くから」
円「わかった、頼んだぞ!もう一人の夏未!!」

そういうと、円堂は豪炎寺たちを連れて、皆のところへ向かった。
やがて、姿が見えなくなると、夏未は小さくため息をついた。

夏「はぁ、あの子たち、大丈夫かしら……できれば、戦闘は避けたいんだけど、協力してくれる?













                             



…晴矢、風介」