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３９　黒き城へⅡ

風「バレてたのか…」
夏「当たり前でしょ、気配ぶんぶん感じてるんだけど…」

夏未が振り返らずにそう答えると、二人の少年が角から出てきた。
一人は青い目に氷を思わせる様な青白い髪の少年—風介
もう一人は赤く燃え盛る炎の様な髪の少年—晴矢　　　　（wiki採用）

晴「どういう事だ、なんで守たちがここにいるんだ？」
風「それになぜ、あの『風水の魔術師』が生きているんだ？死んだはずじゃ…」
夏「あの子たちは別の世界から来た、もうひとりの守たちよ」
晴「そうか…」

晴矢は興味がなさそうに、あくびしながら答えた。

夏「驚かないのね」

夏未が振り返った。

風「その程度のことなら、驚かないだろう」
晴「自分のアイスがなくなったら、大暴れするお前が言うか？」
風「黙れ、チューリップ」
晴「何だと！！」
夏「はいはい、喧嘩はよして……一緒に来てくれないかしら？」
風「…なぜ、俺たちなんだ」
夏「あんた達はそれでも、レベルが八はあるわ。少しぐらいなら戦力になると思うの」
風「それでもって…」

風介がつぶやいた。

晴「まぁ、あいつ等には借りがあるしな…」
夏「じゃあ、ついてきて」

即行に決めると、夏未は二人を置いて廊下を歩いて行った。

風「抵抗しても、無駄の様だな…」
晴「行くか、リュウジの方も最近会ってないしな」

風介と晴矢は夏未の後を追った。