二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜イナGOネタばれゲット!〜 ( No.147 )
日時: 2011/05/03 23:47
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
参照: 小説のネタがなくなってきました…

41 力の差

豪「行くぞ、虎丸、染岡!」

豪炎寺の掛け声とともに、円堂を残して、全員が駆け出す

円(頼んだぞ、皆…!!)

豪炎寺がそのままボールをキープしたまま、敵陣へ乗り込んだ
しかし、彼らは動く気配すらしない

染「チッ!」
豪「相手にするな、シュートチャンスだ、虎丸!」
虎「はいっ!」

虎丸にボールを渡すと、タイガーストームの体制に入る

虎「吼えろ!タイガー…」
豪「ストーム!!」

豪炎寺と虎丸のシュートが唸る
火を巻く虎は、ゴール前にいる少年
—守に襲い掛かる

染「決まったか!?」
春「バカバカしい…」



守「スッ…」

守はゆっくりと腕を上げた
そして、容赦なく攻めてくる、タイガーストームを何の苦も無く片手で受けとめた
足元も元の場所から一歩も動いていない

円「タイガーストームが…」
風「片手で止められた!?」
春「次はこっちからだよ?守!!」

名前を叫び、それに反応した守はボールを春奈に向けて投げた
それを受け止めると、春奈は修也と秋の3TOPで走ってくる
今にでも、風でさえも追い越せそうな速さだった
幾らエイリア石を使っていたとしても、出せる早さではない

鬼「吹雪!小暮!」

鬼道も急いで選手に指令を出す
しかし、相手の速さに誰も追いつけない
春奈は攻めてくる相手を暴風のような威力で吹き飛ばす

吹「アイスg 春「遅い!」 うぁっ!!」
アツヤ「兄貴…!!」
小「早すぎだろう…」
春「弱い弱い、これがお前らの実力か!?」
壁「行かせないッス!ザ・マウンテン!」

壁山が止めようと、大きな山のような高いシールドを作り出す
それも、やはり春奈には足止めにもならない罠であった
それを軽々と飛び越えると、春奈、修也そして秋は円堂の前に立つ

円「来いっ…」
春「言われなくてもするつもりよ!ピュュウ」

春奈がフィールド全体に響くように口笛を吹いた
すると、地面から五匹の黒いペンギンが現れる

鬼「まさか…!?」
春「皇帝ペンギン…」
修・秋「二号!!」

ボールをけると同時に、五匹のペンギンが互いに交差しながら円堂に向かう

円「止めてみせる!!イジゲン・ザ・ハンド!!」

飛び上がり、円堂は地面を叩きつける
黄金のシールドがゴール前に張り、シュートを受け止める
だが、動きを止められたのは一瞬—
ボールはシールドを破壊し、円堂も巻き込みゴールに突き刺さった

綱「大丈夫か!円堂!?」
木「円堂くん!!」

皆が円堂に駆け寄った
豪炎寺は円堂が立てるように、肩を貸した
立ち上がった円堂の足は震えていた
手に付けているグローブも、たった一発受けただけで、ボロボロになっている

円「…っ、ごめん、止められなかった」
鬼「大丈夫だ、取られた点は取り返す」
春「ハハハッ」

後ろで笑い出した春奈を染岡は鋭い目線で睨んだ
染岡だけではない、豪炎寺や鬼道も春奈たちを睨む
睨まれた春奈も、冷ややかな目線を送り返す

染「何が笑えるんだ!!」
春「取られた点は取り返す?馬鹿じゃないの?こっちのキーパーの強さを見なかったの?」
円「…取り返す、この試合は絶対に勝つ!!」
修「ほざいてろ、負け犬が…」

吐き捨てるように言うと、彼らは背を向けて元の場所に戻った
その背中はどこか寂しそうで、切ない感情を思わせた

豪「……円堂、ゴールは頼んだぞ」
円「あぁ」

円堂は豪炎寺の肩を離すと、フラフラになりながらも、ゴール前に立った

鬼「俺たちも、隙があれば攻めていこう」
全「「おぉ!」」