二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜イナGOネタばれゲット!〜 ( No.151 )
- 日時: 2011/05/04 12:33
- 名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
- 参照: イナイレの特集見た人、挙手お願いします!www
42 『試合』か『死合』か…
円堂たちは何度も挑んだ
しかし、その度にボールは取られ、吹き飛ばされる
シュートチャンスが来たとしても
守には何一つ効かなかった
ナタク達も操られた人形のように、春奈の指揮に従い、豪炎寺たちを襲った
試合が始まった30分頃には、選手たちは誰一人立っている者はいなかった
それでも、この世界をそして自分たちの世界を守ろうと、立とうと試みる
守「ゴットハンド…」
修「フレアフィールズ」
秋「ウィンスロード」
春「アクアロック」
フィールドには火が風が水が彼らを襲う
円「皆…」
春「あれ?まだ話す気力があったの?それっ!!」
春奈が立っているだけでもやっとな円堂に、追い打ちを仕掛けるように軽くボールを蹴り飛ばす
それを避けることができず、腹に直撃した
春「これじゃあ、『封印』が解ける前に決着が付きそうね」
風「円…堂」
修「さっさとくたばってればよかったのにな…」
修也が倒れている風丸の手を思いっきり踏むにじる
そのたびに、風丸は声にならない声を出していた
ベンチにいるマネージャーたちは見て入れないと、目を伏せている
音無はボロボロになっても、立ち上がろうとする兄の姿を見て、今にでも泣き出しそうだ
アツヤ「もう、我慢できねぇ!」
アツヤがフィールドに出ようと走りだすが、夏未が止めに入る
夏「アンタが今入って行って何ができるの?」
アツヤ「だからって、ボロボロになった奴を見捨てんのかよ!」
茜「なっちゃん!あの子たちだけじゃあ無理だよ!私たちも協力しないと!!」
アツヤと茜が必死に訴えるように夏未を睨む
春「入ってこれば?私は別に止めないけど、この子たちみたいになるけどねっ!」
春奈はもう一度ボールを蹴った
今度はパワーを込めて打つ
まともに当たれば、本当に円堂は立てなくなる
円「はぁはぁ、マジン…」
豪「円堂!」
春「終わりだっ!!」
木「円堂くん!!」
夏「…私だって、もう我慢の限界だ…!」
夏未が走りだし、春奈と円堂の間に入った
そして、春奈のシュートを片足で受け止めた
春「来たわね…」
夏「お前ら……調子に乗り過ぎだ!!」
冬『夏未!!』
茜「姫っ!落ち着いてください!!」
ベンチから飛び出そうとする『冬花』を茜とリュウジが押さえた
円「な、つみ…」
夏「本当に私を怒らせたな……死ぬ覚悟はあるのか!!」
夏未の周りに炎が舞い上がった
そして、夏未の背中に竜を思わせる紋章も浮かび上がる
腰に刺さっている剣も共鳴するかのように赤く燃え上がる
春「『紅蓮の剣士』そして『炎竜』の封印を持つ者…」
夏「これはもうサッカーなんかじゃない…」
春「当たり前じゃない、私は一度も『試合』をするなんて言ってないわ、『死合』って、言ったのよ」
夏「アルティスを出せ…」
春「それが人に頼む態度?」
夏「アルティスを出せって言ってるんだよっ!!」
夏未の周りの炎が彼女の体に纏った
春「おっと、こんなところで暴れたら、この子たちが焼け死んじゃうよ?」
夏「っ…」
落ち着きを取り戻すと、夏未の背中の紋章、剣の炎、纏った紅蓮の炎が一つずつ消えて行った
夏「試合中断よ…、アツヤ、茜、円堂くんたちをベンチに戻して」
アツヤ「お前何する気だ?」
春「もう降参?じゃあ、この子たちの世界は壊さしてもらうね」
春奈は何の罪もないかのように笑った
夏「いいえっ、私が決着をつける!!」
—水の射手と炎の剣士がぶつかり合った