二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜イナGOネタばれゲット!〜 ( No.173 )
- 日時: 2011/05/07 19:15
- 名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
- 参照: イナイレの特集見た人、挙手お願いします!www
45 静まる暴風
春「外した!?」
夏「よしっ!」
夏未がその隙に剣振り下す
秋「!?」
一瞬驚くが、秋の速さでは避けきれることは可能だった
足に切り傷はできたものの、急所は避けられた
秋が通常銃弾を外すことはほぼ0%に等しかった
何度撃っても、必ず標的に命中し、勝利を収めていた
夏「はぁ、はぁ…」
秋「誰?」
夏未の息がとても荒い
秋が入り口の方に目線を向けた
そこには二人の人影が佇んでいた
手の指の間には四本のナイフを挟んである
?「勝手に死んだことにされたら困るんだよ」
冬『晴矢!風介!』
春「幻術か…」
幻術とは、人の五感を操り、幻を見せる魔法だ
高度な技術を必要とし、魔力の消費量もとてつもなく多い
特別な訓練や魔力が多い者しかできない
その幻術を使う者は風介もそのうちの一人だ
風介「ご名答」
二人が現れると、『冬花』のそばにいた『人形』が氷の粒になり、溶けてなくなった
晴「危なかったな〜」
修「フィールドに出たときか…」
修也がつぶやいた
風介「あぁ」
冬『よかった…よかった』
『冬花』は涙を流し、一気に体から力が抜け、全身震えていた
茜は『冬花』の背中をやさしく擦る
茜「姫、お戻りください、危険ですから」
綱「驚かせるなよ…」
円「死んでなかったのか!?」
円堂たちは冷や汗をかきながらも、ほっと胸をなでおろした
秋「次は当てる」
晴「おっと、まずはその物騒なものを下ろしてもらおうかっ!」
晴矢がナイフに炎を灯し、秋の手を狙った
ナイフは見事に命中し、二つの銃は重力に逆らうことなく地面に落ちた
秋の手から血が飛び散った
秋「!?」
春「秋!」
夏「終わりだ!!」
夏未が剣を振り落とし、今度は命中した
しかし、狙ったのは腹ではなく、胸元にある紫色の石だった
石は真っ二つに割れ、粉々に崩れ落ちた
そして、秋は気を失ったかのように倒れ込んだ
夏「やっぱりね…」
春「秋…」
夏「お前たちは、あの石と連動してるでしょ。だから、石が壊れれば正気に戻る…」
春「馬鹿言わないで…私たちは正気よ!!」
春奈が初めて動揺した様子を見せた
そんなことを構わず、夏未は秋を抱えて、立ち上がった
秋は眠っているかのように、目を閉じている
夏「姫、秋のことをよろしくお願いします」
冬『夏未、怪我してるよ?』
夏「大丈夫です、こんなのかすり傷でもありません」
円「かすり傷って…」
木「足が血だらけじゃないですか!!」
皆が夏未の足を見る
確かに、夏未の腿など、至る所から血が流れおちていた
足だけからではなく、腕や顔にも切り傷があった
夏「構わない」
夏未は剣を構え直す
次は問題の春奈だ
春「やるの?私の水に勝てるかな?」
夏「だったら、その水ごと、私の炎で消してあげるわ」
春「ウォーターアロー!!」
春奈の頭上に、さっきとは比べものにならないほどの水の矢が浮かんでいた
数は二百か三百か、そのくらいだろう
それでも、夏未は余裕だった
いつの間にか、背中にある竜の紋章はおとなしく消えていた
竜の紋章は感情が取り乱すと、出てきてしまうらしい
夏「上等よ…そういえば、私の『本気』を見せていなかったよね?」
春「本気?…驚かそうとして無駄、消えろ!」
春奈が手を振り下すと、矢は勢いよく、夏未に向かっていった
それと同時に、紅蓮の炎が夏未を包み込む