二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機  ( No.223 )
日時: 2011/05/10 17:40
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)

49 水のドラゴン

春奈が頭の上のメガネをかけた

円「メガネをかけた…」
鬼「何をする気だ?」

夏「竜を呼び出す気?」

夏未が少し警戒し、体制を整える

春「そっちが『不死鳥』なら……私はそれを食らう『竜』になればいい話」

春奈の目の色が、水色に変わり、夏未と同じように、背中に水色の紋章が浮かび上がった
そして、大量の水が渦潮となり、春奈を包み込んだ
夏未は焦りの表情は出さなかったものの、警戒心は強くなっていた
両手で、炎で燃え盛る刀を握りしめ、いつでも戦闘に入れる体制でいた
やがて、渦が小さくなり、春奈は現れた

茜「何…あれ…」

春奈の体には水色の鎧が巻き付いていた
それはまるで、竜の姿の様だった

春「さぁ、水のドラゴンに炎のフェニックスは勝てるのかな?」
夏「あの石で竜をそこまで操れるとはね…」
春「まだまだ、これからよ…竜の本当の力を見せてあげる!」



修「ドラゴンを呼び起こしたか…」
晴「どこ見てやがる!!」
アツヤ「死にたいのか?」

修也が春奈の方見てつぶやくと、その隙を狙ってアツヤと晴矢が攻撃を仕掛けた
しかし、簡単に避けられてしまう

修「まだ、夏未の方が手応えあるんだけどな…まぁ、ここは我慢か」
晴「なめやがって!」
修「もう終わりにしたいんだが」
アツヤ「あぁ、終わらせてやるよ、お前の首を切り落としてな!!」

アツヤは短剣を左手に持ち替え、氷の結晶を右手から瞬時に造りだした
結晶は一度、小さく縮んだ後、大きく膨れ上がり、無数の刃物のように鋭い形に変えた
少しでもかすれば、血が流れ出るだろうと、見ているだけでもわかる

アツヤ「すぐにあの世へ送ってやる!!」

アツヤが結晶を修也に向かって投げつけた

修「やはり、この程度か…」

今度も修也は軽々と避け、氷の結晶を炎で溶かし、形をなくす

アツヤ「フンッ、お前がな」

修也の避け後ずさった、方向に晴矢がナイフを投げつけた
そのまま、避けきれず全身がナイフの串刺し状態になったかと思われた
しかし、修也は倒れることはおろか、体から血が流れた形跡さえなかった

晴「ウソだろ…今のはあた 修「あれが当たっていたとでもいうのか?」」
アツヤ「化け物が…」
修「そろそろ、俺も本気を出すか…」

修也は構えていた剣を下ろした



春「あれ〜、さっきまでの威勢はどこにやったの〜?」
夏「はぁ、はぁ、はぁ…早い」

春奈の背後には大きな青い竜の姿があった
青い竜は春奈の意志に応えるかのように、雄叫びをあげる

春「不死鳥も最期の時みたいね……さようなら、夏未」

春奈が手を振り下ろすと、竜の目が光り、夏未に向かった
—水のドラゴンが、炎のフェニックスに牙をむいた瞬間だった