二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜更新再開!〜 ( No.241 )
日時: 2011/05/20 23:28
名前: 桜花火◇16jxasov7 (ID: /HyWNmZ0)

51 諦めない心

春奈は重力に逆らうことなく、落ちていった
夏未は地面すれすれのところでこれ以上体に負担がかからないようにそっと支え、炎も負担になるだろうと思い、消した
冬花はすぐに走ってきた
春奈の体はボロボロだった、さっきの戦いではわからなかったが、これもエイリア石があってのことだろう
しかし、今の春奈の胸元には石の姿はどこにも見当たらなかった

冬『春奈?』

冬花が顔を覗かせると、春奈は声を殺して涙を流していた
何度も冬花や夏未に向かって謝罪をしていた
こんなことをしても解決ができないだろうと思っているが、それしか方法が見つからない、今はこれが精一杯の自分の犯した罪の償いだった

春「本当は信じないとダメなのに…本当にごめんなさい…」
冬「大丈夫、皆がいるから独りなんかじゃない、謝らなくても皆わかってるよ」
春「私は国を壊して、人を何人も殺して、それ以上に姫の命を奪おうとしたんだよ」
夏「えぇ、でも、その罪を償うために生きていかなきゃ」
春「それでも、許すの……?私のことを……」
冬「許すも何も、私はずっと皆のこと信じているから、もちろん修也も守も」
春「ありがとう…」

春奈はそっとまぶたを閉じた
その顔はどこか幸せそうな表情だった
冬花は春奈の手を強く握りしめ、彼女の顔を見つめていた






修「こっちも、決着がついたぞ」

全員が振り返ると、アツヤ、晴矢、風介の三人が地面に倒れていた
もう自分の力で立とう言う意識も持つことができないほど、体をボロボロにされていた

修「春奈もあっけないな、しかし、あいつ随分と偉そうにしていたが、所詮石を使えこなせることができなければただの雑魚だ」
冬「修也…」

夏未は春奈をリュウジの傍に置くと、もう一度戦場に戻ろうとする
それを体が拒まない訳がなかった、突然激痛が全身に走り、跪いた
すでに夏未の足や腕は傷だらけで、顔も何か所か切り傷があり、そこから血が流れている

冬『夏未!無茶はやめて!!』
夏「大丈夫です、こんな傷…それにアツヤたちも助けなければ…」
リ「もう体がボロボロだ!今あいつ等と戦ったって殺されるだけだ!!」
円「俺たちが行く」

円堂が立ち上がった

茜「もっとダメじゃない!!魔法も使えないのに!」
円「だったら、サッカーで勝負をつける…」
ア「いいでしょう」

イヤホンからアルティス声が響いた
その後、イヤホンからアルティスの映像が映し出された
ホログラムだ

夏「アルティス……」

映像のアルティスは一度冬花を睨みつけると、円堂に視線を流した

ア「円堂守、そしてそのほかの皆さん、貴方がたはサッカーをやりますよね。今の勝負では一方的過ぎるので、これで勝負をつけましょう」
円「俺たちが勝ったら…」
ア「彼らを石呪縛から解放してさし上げましょう、しかし…」
鬼「しかし、何だ…?」
ア「フフフ、これは伏せておきましょう…負けた時のお楽しみです、ではこちらのチームを紹介します」

アルティスが指をパチンと鳴らすと、それに反応して、地面から無数の影が這い上がってくる
そして、影は人の形となり変化を止めた
その形は見ては目を丸くするものだった

ア「同じような形をしているかもしれませんが、彼らは意志を持ちません、では試合を楽しみにしていますよ」

修「そんじゃあ、試合始めようか…」
円「臨むところだ!!」








鬼「とは言ったが…さっきのままでは勝てないだろう」
ヒ「反射速度、シュートの威力、すべてがオレ達を上回っているし、特にゴールキーパーはとても強い」
夏「だからと言って、私たちは入れないし…」
豪「……」

豪炎寺が何かを考えるかのように地面を見ていた
それに気づいた円堂は豪炎寺に声をかけた

円「?どうしたんだ、豪炎寺?」
豪「いや、なんでもない」
円「?」

一瞬気になった円堂だが、試合に専念するため、疑問を持ちつつも鬼道の話を聞いていた

鬼「しかし、あいつ等は本当に攻撃することしか考えていない様だな…」
円「考えても仕方がない!試合を始めよう」
風「そうだな、怪我人も出てるし、できるだけ早く終わらせたいな…」








修「本当に諦めの悪い連中だな」
鬼「悪かったな、俺たちはそう簡単には諦めない、特に円堂がな」
修「二度と立てないように叩き潰してやる」
円(これが本当の最後の試合になる…、絶対に勝たなきゃ…)

豪炎寺のキックオフと共に、試合の幕は切って落とされた












なんか、ストーリーが強引になってきた…
そろそろ新章に行きたいんだけど、なかなか終わらん……