二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜更新再開!〜 ( No.246 )
- 日時: 2011/05/21 16:16
- 名前: 桜花火◇16jxasov7 (ID: /HyWNmZ0)
52 最後の試合
豪炎寺からのパスで鬼道がそのまま突き進んでいく
鬼(どうする…さっきと同じ方法では結果も同じになるだろう…)
そう思いつつ、敵陣へ乗り込んでいく
相手も鬼道の動きに合わせて、攻撃を仕掛けてくる
途端にヒロトがパスを要求する
ヒ「鬼道君!!」
鬼「ヒロト!」
鬼道がパスを出すが、敵のチームはボールを軽々とカットする
風丸に似ている人物が、修也にパスを出した
修「どうした?お前たちの力はそんなものか!?」
鬼「チッ、壁山!!」
壁「行かせないッス!!ザ・マウンテン!!」
壁山の背後に大きくそして高い山が佇む
だが、やはり足止めにもならない
空を飛ぶかのようなジャンプ力で、余裕で飛び越える
修「邪魔だ!!」
修也がボールを壁山の腹に向かって打ち込んだ
いくら壁山の体系でも、抑えきることはできずに、後ろの方へ飛ばされた
小「旋風陣!!」
修「どんな技を使おうが無駄なあがきだ!!」
今度は一人だけではなく、壁山、吹雪、綱海の三人をまとめて吹っ飛ばす
サッカーでも一方的な戦いになっている
円「皆!!」
修「どうする?残りはキーパーだけだぞ?」
円「絶対に止めてみせる!!」
修「失せろ!フレイムフェニックス!!」
空中で回転した炎のボールが不死鳥となり、円堂に襲い掛かる
円堂は少し戸惑いの表情を見せた
円(ゴットキャッチはまだ使えない…なら……)
円「イジゲン・ザ・ハンド!!」
円堂が飛び上がり、ゴール前にシールドができる
しかし、修也のシュートを止めるには足らない防御だった
シールドが粉々になり、ボールはそのまま円堂を巻き込み、ゴールに入った
修「一点目だ、次のシュートで立てなくしてやる」
円「クソッ!また止められなかった!!」
鬼「落ち着け円堂…」
豪「俺たちが点を取り返す、お前はゴールを守ることだけを考えろ」
円堂に慰めの言葉をかける豪炎寺たちだが、彼ら自身も心の中では不安と焦りがこみ上げていた
円堂もシュートを止められなく、悔しさでいっぱいだった
自分のボロボロになったグローブを何度も見つめ、手を握りしめたり開いたりしている
鬼「どうにかしてあのディフェンスを突破しなくてはな…」
鬼道が顎に手を当てながら言った
ヒ「そんな簡単にはいかなそうだよね…」
豪「…鬼道」
豪炎寺が急に鬼道に声をかけた
鬼「なんだ?」
豪「パスがダメなら個人で持ち込んではどうだ?」
鬼「やってみるか…」
豪炎寺のアドバイスにより、鬼道は作戦の変更を選手の皆に伝えた
円「個人…でか?」
豪「あぁ、俺たちのパスがどうも読まれている気がするんだ、だったら個人で持ち込んだらいいんじゃないか?」
綱「そんな簡単にいくか?さっきもそうだったけど俺たち何回も取られてたじゃねぇか」
綱海が言うことにも一理ある
だが、綱海が言っているのは『先程』のことである、今は春奈と秋がここで眠っている
それにさっきの試合はほぼ春奈を中心として戦っていた
それがいない今、前に不可能だったことは、可能にできるのではないのかと豪炎寺は考えていた
鬼「試してみる価値はある…それとシュート技は連携技で行こう」
吹「個人技より威力があるから?」
鬼「あぁ、まずドリブルで一人が駆け上がり、その後ろに連携技を打つ奴が着いていく…
最初はグランドファイヤがいいだろう…」
ヒ「虎丸くん、豪炎寺くんは大丈夫?」
豪「あぁ」
虎「はい!やらせてもらいます!!」
鬼「フッ、頼んだぞ」
鬼道の作戦の元、豪炎寺、虎丸、ヒロトがトップに立つ
まずは豪炎寺がボールをキープする予定だ
豪「行くぞ、虎丸!ヒロト!」
虎・ヒ「はい(あぁ)!!」
豪炎寺が走れば、虎丸とヒロトがその後を追っていく
次は鬼道にいている人物がスライディングを仕掛けてくる
だが、豪炎寺のジャンプ力でそれをかわし切る
円「よしっ!!いいぞ、豪炎寺!!」
修「一人で突っ込む気か…」
修也が豪炎寺の前に立ちはだかる
同じ顔を持つ者同士、にらみ合いながらボールを取り合う
結果は豪炎寺の勝利、豪炎寺のボールさばきにより、最大の壁である修也を突破した
修「なっ…!?」
豪「まだまだだな!!虎丸!ヒロト!」
虎丸とヒロトそして豪炎寺が構えを打つ
ヒ「グランド…」
虎「ファイヤ!!」
地面を削るほどの威力でボールが放たれた
以前よりも技の威力が大きく上がっている
勝ちたいというその思いが彼らを強くしたのだ
ゴール前にいるのは円堂と同じ顔の守だ
守は焦ることなく手を頭の上に構えた
守「マジン・ザ・ハンド…」
守の体の周りに光が駆け巡り、最後は手にエネルギーがぶつかり、背後に大きな黒い魔人が出現する
魔人は一度炎のボールを受け止めるが、豪炎寺たちのシュートはゴールに突き刺さった
修「馬鹿な…」
守「……」
円「よっしゃぁ〜!一点目だ!!」
円堂が大きくジャンプをして、豪炎寺たちのもとへ走ると、豪炎寺とヒロトの肩に飛びついた
虎丸も円堂とハイタッチをする
夏「へぇ〜やるじゃない」
ア「一点を取っただと!?『あの』キーパーからか!?」
アルティスが監視室の机を思いっきり叩き、目を丸くしている
修也も驚いていた
少し戦法を変えただけで、一点を自分のチームからもぎ取ることに成功するとは思いもしなかった
修「一点だけだ…調子に乗るなよっ!!」
豪「二点目も決めさせてやる」
茜「すごいすごい!!」
冬「あ、茜ちゃん、秋を踏んじゃうから落ち着いて…」
茜「あっすみません…」
一点が決まったことに大いに喜んでいた茜が何度もジャンプをする
その隣で秋と春奈が倒れているというのに、完全に眼中に入っていなかったらしい
守「次は止める……」
守が小さく呟いた
虎丸はその無表情の守からなにかつっかかる様な感じを得た
虎(もう一人のキャプテン……なんか様子がおかしい気が…)
円「次、虎丸もよろしくな!!」
虎「…」
円「?虎丸、どうかしたか?」
虎「えっ、いえ何でもありません!次、頑張ります!!」
円「あぁ!」
円堂の笑顔を見た豪炎寺たちは、ほっと一息すると、自分の持ち場に帰って行った