二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜オリキャラ募集中!!〜 ( No.254 )
日時: 2011/05/24 17:19
名前: 桜花火◇16jxasov7 (ID: /HyWNmZ0)

53 つかんだ勝利

ボールが入った後、修也と守はフィールド上に倒れていた。戦っていたもうひとりの自分たちを映し出していた影もいつの間にか跡形もなく、消えていた
試合では結果的に同点ではあったが、それでも円堂たちの勝利になったと言えるだろう
これで、王国に帰ればこの世界ともお別れだ、もとの世界に戻り、世界大会決勝戦をロココや円堂大介と交えることになる
だがイナズマジャパンのメンバーはその嬉しさよりも、この試合に勝てた方がより嬉しかった
一度はボロボロにやられても、また立ち上がれる心の強さに、夏未も感心していた

円「よっしゃぁ〜!!!」

円堂が豪炎寺と吹雪に飛びかかった。いきなりのことで豪炎寺と吹雪の二人は円堂に押し倒されてしまった

豪「えん、どう…」
吹「キャプテン、重いよ!!」
円「悪い悪い」

二人の上から降り、円堂は豪炎寺を、風丸は吹雪を引き上げた。ベンチにいた冬花はすぐに修也と守のそばへ駆け寄る、そして胸元のエイリア石がないのを見るとほっと一息し、涙を流した

夏「よかったですね、姫…」
冬『うっ、う、やっと、皆、戻って、きてくれた』
茜「晴矢〜怪我治ったんでしょ〜?守たち運んで〜!」

茜が小さくぴょんぴょんとジャンプしながら、手招きをする

晴「怪我治ったばっかなのに休ませろよ」

晴矢が冬花の回復魔法で治してもらったところを擦る
そんなことはお構いなしに、茜は逆切れする

茜「男の子でしょ!!」
晴「関係ねぇだろ!」
夏「まぁまぁ、キャラバンに運ぶだけなんだし」
晴「ハァ…」

晴矢がしぶしぶ茜の要望に応え、守のもとへ怠そうにゆっくりと歩いて行った

風介「大丈夫ですか、姫?」
冬『うん!大丈夫!ありがとう、風介くん』

冬花が風介にお礼を言うと、風介が安心し、笑顔になった

それは晴矢とアツヤがちょうど守と修也を担いだ直後だった
突如地面が大きく揺れ、天井が少しずつ崩れ落ちてきた

円「天井が!!」
鬼「地震か!?」
夏「晴矢、アツヤ、守と修也を落とさないで!!風介とリュウジは秋と春奈!!円堂くん達はすぐにキャラバンに乗り込んで!!」
茜「姫、手を!!」

茜が冬花の差し出した手を握りしめ、その場を発つ
円堂たちも必死に出口に向かって全力疾走する
そして円堂たちが出口に出た瞬間、あの黒く大きな城が一気に崩れ去った
あと一歩遅ければ、全員潰されていただろう

円「危なかったな…」
夏「アルティスね、あのまま私たちをそこに閉じ込めるつもりだったのかもしれない」
風「おい、あれ!!」

風丸が見つめる先には、ブラックキャッスルの瓦礫が一つずつ消えていった

吹「消えてる!?」
風介「幻術の魔法だな、それも高度なものだ…」

瓦礫がすべて消えると、辺りを漆黒の場にした霧がだんだんと色が薄くなり、最後には光の世界が周りを包んでいた

虎「こんなにきれいな場所だったんですね…」

暗い闇によって不気味に見えていた木々や花々はとてもきれいな色を飾っていた
風が吹けば葉が黄緑色の木々がやさしく揺れ、小さな動物たちが草原を駆け抜ければ、花々はその道を美しくいろどる

夏「…さぁ、戻りましょ!フェアリー王国へ!」
全「「おぉ!!」」

















第一章はここで終了です!
これからは第二章に入りたいと思います♪
つまらない小説ですが、最後まで付き合っていただけたら本当にうれしいです!!