二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜オリキャラ募集中!!〜 ( No.255 )
- 日時: 2011/05/24 18:38
- 名前: 桜花火◇16jxasov7 (ID: /HyWNmZ0)
プロローグ2〜最強の兵器〜
「終わりましたか…負けましたね……彼らは私の最強兵器でもあるが、それはただの実験台に過ぎない捨てゴマでもある…、できれば、彼らには死んでいただいた方がよりよかったんですがね、クククッ」
監視室でアルティスは守と円堂たちの戦いの結末を目に焼き付けていた。結果は2対2の同点だが。修也と守が戦闘不能の状態なため、試合がそのまま中止となり、円堂たちの勝利となった。
捨て駒はいらない、アルティスは操作パネルにあるドクロマークの付いた赤いスイッチを押すと、モニーターの画面を消した。
彼の目的は冬花に思い知らせること。自分がどれだけの力を持っているか、彼女に伝えるために、春奈たちに『嘘』の情報を流し込み、彼女たちを自分の方へ招き入れた
彼はどんな手段を使おうと、冬花に復讐…そしてもうひとつ、完成させたいものがあった。
それは—最強の兵器の完成
しかし、それは春奈たちではない。あくまで彼女たちはその野望を叶えるための手段にすぎなかった。
本当の兵器はもう目と鼻の先にいる、これを手に入れることができればこの世界だけではなく、パラレルワールドの世界も意のままに操ることができるだろう。
「次はどうすればよろしいのでしょうか?ご主人様」
暗い監視室に一人の少女が入ってきた。明かりがないためか、顔はよく見えない。
だが、アルティスにはそれが誰なのかは声と気配で感じ取れた。
「そうですね…では、時が来るまで待っていてください…準備ができ次第、『魔力の器』を捕えます」
「かしこまりました、それでは今までと同じ通りでよろしいのですね?」
「えぇ、頼みましたよ」
「はい、ご主人様」
少女は返事をすると、姿を消した。
「円堂守、豪炎寺修也、鬼道有人……いい人材がそろったものだ」
アルティスは監視室を出ると、ある所へ向かった。
そこは研究室のような場所だ。何人もの研究者らしき人物がいる。
一人の白衣を着た女性が近寄ると、アルティスは連れて行けというように顎を動かす。女性はコクリと頷くと、大きな扉の前で足を止め、カードキーを挿し込み扉が開くのを待つ
やがてカチャと音を立てると、扉はゆっくりと開いて行った。
暗く長い廊下にはたくさんの筒状の形をした水槽がある。中には動物、虫、それに人間たちが安らかに眠っている。
一般人がこんなものを見たら必ず引いてしまうであろう。幽霊などが怖い人は気絶してしまう可能性もある。
部屋の一番奥のところにはこれまでの倍以上の大きさを持つ水槽がある。
そこには二人の少女と一人の少年が眠っていた。
アルティスは三人をゆっくりと見上げる。
「目覚める様子はないようだね」
「はい、今のところは。しかし異世界の住人の行動により、世界の理(ことわり)が崩れかけています、その影響で目覚めるのも時間の問題かと…」
「そうか……中央の少女は起こすな、獲物を呼び寄せる餌になれる。それに、珍しい『魔力の器』の代わりにもなるからな」
アルティスは中央の少女を指した
少女は焦げ茶色のショートカットで、髪の両辺には髪と同じ長さの水色のリボンをして、純白のワンピースを着ていた。少女も水中で安らかに眠っている
女は一度少女を確認すると返事をした
「はい、了解しました」
白衣の女性はアルティスがその場を離れるまで、下げた頭を上げることはなかった
「世界は全て貴方の物でございます、アルティス様」
「まずは円堂守からか…こいつが崩れれば、残りの二人も崩れるだろう…」
アルティスはつぶやくと瞬間移動をするかのように、その場から姿を消した
アルティスの求めている最強の兵器それは—
『円堂守』の存在だ