二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜コメントお願いします!〜 ( No.26 )
- 日時: 2011/02/06 16:37
- 名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
懲りずに更新!!
7 異世界の姫君
「あちゃ〜、やり過ぎだよナタク」
シェルーは周りを見渡しながら言う
「ふん、当たり前だ、最初から殺ると決めたものは殺る」
「でも、力を使いすぎちゃったかな?ナタク隊長?相当疲れてるように見えるけど?」
仮面の少女が口を開くと、ナタクの表情が戻った
「すみません、余計な心配をおかけしました」
「お〜い、ナタク!こいつらまだ息があるぞ!殺っちゃっていいか?」
ショウが円堂を見ながら言った
だが、
「お、お前たちの…目的は…なんだ」
「ほら、見ろ」
円堂はボロボロになった体を無理やり起こそうとしていた
「そう言えば、私たちの目的を話すのを忘れていました」
「おい、俺の質問を無視するな!」
ショウが少し怒った風に言うが、完全に無視された
「どうして、観客にも攻撃をしたんだ?」
「観客…?あぁ、この人たちはダミーですよ」
「ダミー?」
円堂が見渡すと、観客や実況していた角馬など、皆跡形もなく消えていた
「試合開始からずっと、このフィールドには私たちと貴方たち以外の人はいませんでしたよ」
「どういうことだ…?」
倒れていた鬼道もどうにか体を起こした
「ちょっと、その前に一ついいですか?」
ナタクはそういうと、誰もいない所に向かって歩き出した
「そこに隠れていないで、出てきたらどうです?貴女の愛しの人たちと同じ顔の人が苦しんでるんですよ?」
すると、その声に反応したかのように、空間に裂け目ができ、その中から少女が出てきた
その顔を見た、円堂たちは皆、目を疑った
「ふゆっぺが……二人?」
その少女は周りをみると、一瞬悲しそうな表情をし、ナタクに立ち向かうかのように言った
「なぜ、こんなにする必要があるのですか!?ナタク!」
「貴女を引っ張り出すためですよ、冬花姫」
「私を引っ張り出すためだけではないでしょう、この惨劇を私に見せるためなのではないですか?」
「まぁ、それもありますね、ハハハッ」
ナタクは不気味な笑い声をあげる
「さてと、本題に戻りましょうか、皆さん」
「ちょっと待て!……っ!」
円堂は立ち上がろうとしたが、背中に痛みが走った
「おっと、興奮すると傷がもっと開きますよ?」
すると、冬花姫と呼ばれた少女は円堂のもとへ走り出した
「はじめまして…ではないですね、一度夢の中で会いましたもんね」
「じゃあ、お前はあの時のふゆっぺなのか?」
「はい、やっと会えました、円堂守くん」
「それって……っ?///」
言い終わると、冬花姫は円堂に抱き着いた
どうにか起き上がった選手たちも突然の行動に驚いた
もちろん、ナタク達もだ
一刻が過ぎると、冬花姫は円堂を離した
「傷、治りましたよ」
「え?……本当だ治っている」
「貴様!何をした!」
ナタクが冬花姫に向かって叫んだ
「私の魔法は治癒系なのを忘れましたか?ナタク」
「……」
ナタクが何かを思い出し、黙り込んだ
「ナタク、やばいよ、姫が怒ってる」
ルナがナタクに小声で言うと、ナタクもうなずいた
「ハハハッ、本当はもっとお話をしたかったんですがね、姫を呼び出した私が馬鹿だった、では次にお会いした時は必ず貴様らを殺す!」
「逃げるのか!」
虎丸は今出せる声を精一杯だした
「えぇ、少々状況が悪くなりましたのでね、では皆さん」
「待って!守たちを返して!!」
「え?」
円堂はちゃんと聞き取った、冬花姫が「守」っといった事を
「返して…常に逃げ回ってる貴女がいう事?冬花姫?」
仮面の少女がついに仮面を外し、正体を明かした
「春奈・・・?」
「私をあそこに倒れている雑魚と一緒にしないでくれる?鬼道有人くん」
「・・・春奈、どうして?守たちは?」
冬花姫が泣きそうな顔をしている
それを見た春奈は言い返した
「あぁ〜、守?アイツと修也はまだ石に取り込まれていないのよ。まったく、こんなにいい力を拒むなんてアイツらも馬鹿だね」
「春奈様、そろそろ行きましょう」
ナタクが耳打ちをし、歩き出した
「分かった、じゃね、姫、次は守たちも連れて来るわ」
「待って、春奈ぁ〜〜」
冬花姫は声が変わるほど叫んだが、彼らは振り向きもせず、フィールドから姿を消した
やっと、試合が終わって、冬花姫を出せました♪
次回は試合中に起きた出来事の説明をします!
(もちろん、冬花姫が)
キャラの紹介は、もうちょっとオリキャラが出てからにします