二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜コメントお願いします!〜 ( No.31 )
- 日時: 2011/03/13 12:20
- 名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
10 すべての始まりⅠ
〜フェアリー王国 回想〜
兵1「姫様!守様たちがお帰りになりましたよ!」
二人の兵士が冬花姫のもとに走ってきた
その報告を聞いた冬花姫はパッと顔が明るくなった
冬姫「本当!?今どこにいるの?」
兵2「まずはいったん自宅に帰ってから、今回の依頼報告に来るそうです」
冬姫「じゃあ、後で城に来るのね!早く会いたいな…」
冬花姫はそういうと、にぎやかな城下町に目を向けた
兵1「本当に姫様、守様がお好きなんですね」
冬姫「ち、違うよ!ただ、最近お仕事で皆に会えなかったから…/////」
冬花姫の顔がだんだん赤くなり、最後には声も出なくなった
その表情を兵士たちは面白そうに見つめた
兵2「クスッ、ではそろそろ時間なので、我々は依頼に行ってきます」
冬姫「う、うん!気をつけてね」
兵士たちはそういうと早歩きで城を出た
冬姫(一か月ぶりだっけ?守たちに会えるのは…)
冬姫「そうだ!私も城下町に行こう!あっ…」
冬花姫は自分の口を急いで塞いだ
冬姫(また城を勝手に出たら怒られちゃう…ばれないようにしなきゃ)
二人の兵士の後を追うように、冬花姫はそっと城を出た
春「久しぶりだぁ〜我が国!」
赤い淵の眼鏡をボブカットの頭に掛けた少女、『春奈』がはしゃぐ
守「何が『久しぶり』だ!こんなに依頼に時間がかかったのはほぼお前のせいだろう!」
オレンジ色のバンダナをした『守』が春奈の頭を軽くたたき言った
彼の腰には一本の刀が差してある
春「いたっ、叩くほどでもないのに…半分は守のせいじゃん」
守「なんだと!」
春奈と守が口喧嘩を始める
その隣でうるさそうに耳を塞いでいるのは、髪が逆立っている『修也』、そしてまるでつまんなさそうに本を読んでいるのは外ハネの髪型が特徴の『秋』だ
修也は守と同じく、腰に刀を差し、秋のベルトには銃が二つある
春奈以外は皆武器を持っている
修「うるさい…、お前たちは黙ることを知らないバカなのか?」
守・春奈「お前が黙れ!」
修也が余計な水を差したために、ターゲットが修也に一気に向かった
秋「……守、春奈、それ以上喧嘩すると姫に言いつける」
守・春奈「……」
秋の一言でさっきまでの威勢が消え失せ、静かになった
修(こいつら、本当に姫に弱いな…)
そう、修也は口には出さず、心の中で静かに思ったが…
守「…お前、今なんか心の中でなんか言ったよな?」
守は修也を睨みつけながら、低い声を出した
修「人の心を勝手に読むな」
守「読んでない」
修「読んだ」
守・修「……」
(カチャ)
守と修也が腰にある刀に手をかざし、互い睨みあっている
そこへまた秋が入る
秋「修也、お前、人の事言えない…、それになんで何気に戦闘態勢に入ってるの?暴れたらまた姫か『夏未』に怒られる」
修(だから、なんで皆俺の心がわかるんだ?)
春「はいはい、家に着きましたよ〜、って、あれ?」
ドアノブに手をかけた春奈は首をかしげた
守「どうかしたか?」
(ガチャ)
そう聞く守を無視して春奈は扉を開けた
守(無視かよ…)
夏「やっほ〜、お帰り!」
全「夏未!」
中にいた人物を見た守たちは声を上げた
ウェーブのかかった赤茶色の髪を後ろでポニーテイルにしている少女がいる
守より少し身長が高いその少女は『夏未』だ
彼女も大太刀を持っている
春「依頼終わったの?」
夏「まぁ〜一応?」
修「なんで疑問形なんだ?」
夏「まあまあ、座って、今お茶入れるね」
そういうと夏未はキッチンに向かった
守「本当に久しぶりだな、この国も姫も」
春「そうですよね〜、愛しの姫に会えなかったのは災難でしたよね〜、守君」
守「う、うるさい!/////」
春奈は赤面をしている守をニヤニヤしながら見ている
修「そんなに姫に会いたかったのか、そりゃ依頼の期間が延びれば不機嫌になるよな〜」
修也も春奈に加戦する
守の顔もどんどん赤くなる
するとそこへ夏未がやってきた
夏「はいはい、守をからかうのはそれぐらいにして、少し休んだら城にいくよ」
夏未が守のフォローに入った
春「は〜い」
自分から話題が離れたと安心する守に最後の攻撃が襲いかかった
夏「そうだ、守、仕事が忙しくて姫に会えなかったから、後で姫に会ったら、抱き寄せてキスでもしちゃいな」
守「ななな、夏未、何言って…///」
夏未の攻撃で口に含んでたお茶を吹き出し、さっきやっと顔色が戻った顔はまた赤色に染めあがった
夏「あはは、やっぱ守面白い」
春「だね」
修「こいつ絶対無理だろう、キスとか」
秋「…」
(コンコン)
赤面をしている守に救いの手が差し伸べた
守「お、俺が出る」
そういうと、守は立ち上がりドアに向かった
(ガチャ)
?「お帰りなさい!守!」
守「うわぁ〜!」
ドアの向こう側にいる人物に、守は勢いよく抱きつかれた
守はその勢いに逆らう事が出来ず、そのまま後ろに倒れた
抱きついた主は『冬花』だ
春「噂をすれば」
秋「姫、只今戻りました」
冬姫「うん、秋も春奈も修也も夏美もそれと守もおかえりなさい!」
守「え、あっその〜///」
さっきの事を思い出して赤面をしている守が、今出せる声をできるだけ絞り出した
冬姫「ごめんなさい、重いよね?」
守「いいえ、そういう意味ではなくて…///」
守は抱きつかれた事で体が固まっている
冬花姫は立つと守を引き上げた
守「あ、ありがとうございます」
冬姫「もう、敬語使わないでってば、私たち同い年でしょ?」
冬花姫が顔を少し膨らませた
守「えっ、あっ、えっとその〜、ただいま冬花」
冬姫「うん!お帰り!」
少しぎこちないが守が答えを返す
春「なんで、二人の世界に入ってるの?周りを見て、私たちがいるでしょ?」
夏(あ〜ぁ、いい雰囲気だったのに、やきもちかな?)
冬姫・守「…///」
春奈がそんなやり取りをしている二人の間に板を挟んだ
修「それより、大丈夫なのか、冬花?」
冬姫「何が?」
秋「また城から逃げ出した?」
冬姫「…だ、大丈夫かな?」
修(こちらも疑問形…)
夏「姫、後で私たちすぐに城に向かうから、もう戻った方がいいんじゃない?」
冬姫「うん、そうだね…、じゃあ、後で絶対に来てね!」
冬花姫は名残惜しそうに家を出た
守「ふぅ…」
そんな中、守はまだ心臓がバクバクしていた
冬花姫に抱かれた感触がまだ残っている
今回はなんなんだ?
恋愛小説みたいになっちゃいましたけど、本当はそうではないので、勘違いしないでください!