二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜コメントお願いします!〜 ( No.32 )
- 日時: 2011/03/13 12:21
- 名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
11 すべての始まりⅡ
夏「よし!じゃあ、行きますか!」
夏未はテーブルの上にあった大太刀を腰に差し直す
秋「……」
秋は帰った後からずっと無言のままだ
それを不思議に思った春奈は秋に話しかける
春「ねぇねぇ、秋、どうしてさっきから無言なの?」
秋「嫌な予感がする…」
守「嫌な予感?」
秋「多分、大したことじゃないから大丈夫だと思う、それより早く城に行こう」
修「そうだな」
そういうと、守たちは家を出た
〜城にて〜
夏「姫〜、報告に来ましたよ!」
冬姫「……」
夏未の声に冬花姫は反応がない、まるで心を閉ざしてるかのようだ
守「姫?」
冬姫「えっ、あっ、ごめんね気付かなかった、兄様なら上にいるよ」
冬花姫の声にはさっきまでの元気がない
夏(どうかしたのかな?姫に元気がない…また嫌な夢を見たのかな?)
冬花姫には昔から夢で未来を予知する力がある
今はまだその力を使いこなしていない
そのため、ときどき自分でも訳のわからない夢を見たりするのだ
夏「守、私たちは王に報告に行くから、貴方は姫に話を聞いてあげて、その方が姫も落ち着くかも」
守「わかった」
夏「じゃあ、行こう皆」
修・春「あぁ(うん)」
秋「…」
守は珍しく夏未の提案に素直に従った
よっぽど、冬花姫の事が心配なのだ
守「冬花、大丈夫か?」
そんな冬花姫に声をかける
すると冬花姫は守に泣きながら抱きついた
守「ふ、冬花!?どうしたんだ?」
いきなりの行動に守は戸惑いの声をあげた
冬姫「守…いなくならないで……」
守「えっ?」
冬姫「私を独りにしないで…」
守「夢を、見たのか?」
そんな混乱状態の冬花姫に守は優しく声をかける
冬花姫は守の胸の中で小さくうなずいた
守「聞いてもいいか?」
冬姫「……」
守「…言いたくないのなら言わなくてもいい、でも、俺は絶対にいなくなりはしないよ、冬花を独りにはしないから、だから、泣くな」
冬姫「うん、ありがとう…、守を信じる」
守「……あぁ」
〜城 (最上階)〜
夏「やはり、最近魔物たちの動向がおかしいです」
嵐「そうか…、修也たちのほうはどうだ?」
修「はい、俺たちの方も魔物の動向が変わっています」
今、夏未たちは城の最上階にいる
そして依頼の報告を聞いているのは、この国の王『嵐』
彼は冬花姫の兄だ
嵐「どうなっているんだ、こんな事は一度もなかったのに…」
悠哉(以下悠)「王、どうなされますか?」
その隣にいるのは神官の『悠哉』、
彼は王である嵐の幼馴染、そしてこの国では嵐の次に魔力が強いといわれている
嵐「…今はまだ様子を見る必要があるな、お前たち、引き続き調査を頼む」
夏・春・秋・修「はい」
返事をした四人は階段に向おうとするが、嵐が気になったことをまた口にした
嵐「ちょっと待て、あのガキはどうした?」
悠「王、守さんはもうガキではありませんよ」
嵐「俺から見たらまだまだガキだ」
夏「守なら下で姫となんか話していますよ、姫の様子がおかしかったので…」
嵐「様子がおかしい?冬花がどうかしたのか?」
夏「えぇ、恐らくまた嫌な夢を見たのでは?」
嵐「そうか、引き留めて悪かった」
夏「いいえ、お気になさらず」
すると、階段から兵士が二人駆けてきた
とても慌てている様子だ
兵1「報告に上がります!只今、国の東の方に大きな隕石のような物が落ちました!」
嵐「隕石?」
兵2「はい、幸い悠哉様の結界により国は守られましたが…」
嵐「ちょうどいい、夏未、いけるか?」
夏「はい、それと今回は守たちも連れていきますが、よろしいですか?」
嵐「…分かった、お前に任せる」
夏「では、失礼します」
悠「いいんですか、王?夏未さん達は今さっき仕事から戻られたばかりですよ」
嵐「二人だけの時は敬語はやめろ、後、『嵐』」
悠「はいはい、でも最近やっぱりこの国はおかしいよ、後冬花姫も…」
嵐「あぁ、今はどうすることもできないな…、そしてあのガキ!」
悠「まぁまぁ、怒らないで、いいじゃん、あの子達は幼馴染だからそれぐらいは、許してあげたら?」
嵐「ちっ」
そんな表情を見せてくれる嵐に、悠哉はクスリと笑いながらみる、周りから見ても、この状況を楽しんでいるとわかる
しかし、それも一瞬の事で、すぐに険しい表情になる
悠「夏未さん達、何も起こらなければいいけど…」
嵐「…」
王宮の中に沈黙という名の時が流れた