二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機  ( No.43 )
日時: 2011/03/17 10:13
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)

15 すべての始まりⅥ

消えた春奈の姿を必死に探す冬花、それでも見つからない

冬『修也!どうして春奈も助けなかったの!?』

修「春奈はもう魔力が底を尽きています、助けたところで足手まといになるだけです!」

離れたところで修也は抱えていた『冬花』を下した
それと同時に『冬花』の下にあの魔法陣が現れる

修「姫!」

修也はとっさに『冬花』を突き飛ばし、魔法の発動とともに消えた

冬『しゅ…や?』

守「お前いい加減にしろ…」

ア「だから言ったでしょう、私は貴方たちがほしんです、眠っている力とともに…」

次にアルティスは『冬花』の方に手を向ける
包囲結界の魔法を発動するときの動きだ

守「失せろ!」

守は刀を振るい、アルティスにできた一瞬の隙を狙い
『冬花』の前に現れる

守「大丈夫ですか、姫?」

冬『私は大丈夫、でも…修也が!』

守(やばいな…こっちの攻撃が全然通じない、それでも冬花だけはどうにかして逃がそう)

守と『冬花』の前にアルティスが歩いてきた

守「姫、俺は大丈夫です。だから逃げてください、夏未たちもどうにかして助け出します」

冬『それはダメ!守を置いてなんかいけない!』

とうとう冬花の頬に涙が流れた
幼馴染の四人が目の前で消えた悲しさと自分が役に立つどころか足手まといになっている悔しさの涙

ア「逃げても無駄です、この剣士を捕まえたら次は貴女ですから」

守「無駄口を叩いているその口を閉じろって言っているんだよ!」

守がまたアルティスに立ち向かう
それでも攻撃は軽々と止められる

ア「貴方は攻撃は強いですけど、スピードはあまりないですね…だからこんなに簡単に捕まるんですよ…包囲結界発動!」

アルティスは守が動かないように左手をつかむ
そして、守の下に魔法陣が現れた瞬間に手を放した

この場に残されたのは
アルティスと『冬花』だけになった



冬『守!!』

ア「本当は貴女も連れて行きたいんですが、残念ながらさきほどしくじったせいで、魔力が足りません。でも、一つだけ教えましょう」

冬『守を返して…!』

『冬花』は下を向きながら言う

ア「この人たちは死にはしません」

冬『!?』

ア「ただこの隕石の力を体に取り込んでもらいます」

冬『取り込んで、どうするんですか…?』

下に向いていた顔を上げ、アルティスをにらみながら聞く

ア「この石はものすごい魔力を秘めている、これを彼らに取り込んでもらえば、最強の兵士が出来上がる…ただし、力が強すぎて性格も変えてしまいますけど」

冬『そんなのダメ!守たちを返して!』

ア「貴女に何ができると言うんですか?現に貴方はここにいて、足手まといになっただけでしょう?そうそう、最後に言っておきますが…町の外れの修練場の人たちにもやってもらいますから」

冬『ナタクたちは関係ないでしょう!』

ア「では、またいつかお会いしましょう」

冬『待って!』

言葉を残したアルティスは隕石とともに姿を消した
残された『冬花』は声にならない泣き声をあげる




過去編終了!
長かった…