二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜過去編終了〜  ( No.48 )
日時: 2011/03/18 14:04
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)

19 フェアリー王国

冬『よっと、着きましたよ皆さん』

以外に高いところから落ちてきたため、『冬花』以外は着陸に失敗した

円「ぅ〜痛い」

鬼「大丈夫か、春奈?」

音「うん、なんか痛くない」

小「音無離れろ〜!重い!」

音「ごめんなさい!小暮くん…って女の子に重いって失礼でしょう!」

小「うわぁ〜、乗っかってきた音無が悪いんだろう!」

音「こらっ、待ちなさい!小暮くん!」

重いという言葉に反応した音無は小暮を追いかける
小暮は鬼ごっこをやっているかのように楽しんでいた

冬『あっ、危ないですよ』

音「そうですよね、ごめんなさい…って止まりなさい!」

小「わかったよ…」

しぶしぶ小暮は音無のいう事に従った

冬『あまり時間がありません、そろそろ出発しましょう、城はもうすぐです』

豪「さっさと立て!円堂」

そろそろ出発するというのに、円堂はまだそこに座っていた

円「違う!立てない!」

豪「は?」

風「ほら、手、貨してやるから」

手を握り、風丸が引っ張り上げる
しかし円堂の体は地面を離れない

風「円堂、遊んでるのか?」

円「遊んでない!」

豪「風丸、一緒に引っ張ってみるか?」

風「あぁ、頼む」

豪炎寺も手伝おうと円堂に手を伸ばした

冬『ダメ!無理やり引っ張らないで!』

『冬花』が叫ぶと突然大きな地鳴り起き
地面から

全「「もっもぐら〜!?」」

巨大なもぐらが現れた

冬『皆さん、逃げましょう』

綱「逃げるって…」

円「どう逃げるんだよ〜!」

ともがく円堂だが、あの巨大なもぐらが登場すると体が地面から離れた

風「急ぐぞ!」

冬『町に入れば魔物は追ってきません、それまでの辛抱です』

音「夏未さん、大丈夫ですか?」

雷「人の心配をするより、自分の心配をしなさい!これは理事長の言葉だと思ってもらっても構いません」

鬼「あれはなんだ?」

冬『マグネットもぐら、周りにあるものを引き寄せたり、くっつけたりする魔物です』

全「「魔物!?」」

冬『恐らく、円堂くんが落ちた真下に、あの子がいたんだと思います、でも、ここはマグネットもぐらの分布地じゃないはず…』

全「「?」」

円堂たちが走っている後ろから、マグネットもぐらはものすごいスピードで周りにある木をなぎ倒し、進んでくる

染「この状況、どう見てもヤバいだろう…」

円「なんか、サッカーの特訓みたいだな!」

風「のんきな事を言っている場合か!」

そのとき、後ろで走っていたマネージャーの夏未が石につまづき、転んでしまった

円「夏未!」

誰もが慌てた時だった




?「……さっさと巣に帰りなさい!」

一人の女の声が響き、もぐら(←略します)の腹に衝撃が走る

?「雷(いかずち)の力よ、我の槍に力を宿せ…」

その少女の手には身長と同じ長さの槍がある
それを天に掲げ、槍の先端から大量の電気が溢れ出た

?「サンダーショット!」

もぐらの足元に雷が落ちる
それに驚いたもぐらは、慌てて反対方向に逃げて行った




冬『茜ちゃん!』

茜(あかね)「お怪我はありませんか?姫」

「茜」と呼ばれた少女は木から飛び降り、『冬花』に駆け寄った

音「大丈夫ですか、夏未さん?」

雷「えっ、えぇ」

驚きのあまり夏未の体がまだ震えている

茜「あのもぐらちゃんは傷つけてはいませんから安心………って、どうして守がここにいるの!?」

茜が急に大きな声を出した

冬『ち、違うの…この人たちは別世界の守たちで…』

茜「えっ、あっそうなんですか…、なんかすみません」

落ち着きを取り戻したかと思うと、次に周りの空気が一気に重くなる

冬『大丈夫だよ…、さっ、皆さん急ぎましょう、危ないですから』

全「「……」」

音「なんか、深刻そうですね…」

木「うん…」



茜「あっ、そうだ!多分皆私のこと知らないと思うから、改めて自己紹介するね、私は茜、よろしくね!ちなみに、こっちの「なっちゃん」とは仲良しなの」

円「なっちゃん?」

茜「夏未ちゃんのことだよ、私はそう呼んでるの」

満面の笑みで夏未に顔を向けた

雷「うっ、何よ…」

茜「そっくりだね、でも髪まとめてないんだね」

雷「髪?」

冬『お話の途中でごめんね、もう着いたよ』

髪型に疑問を持つ夏未だが、『冬花』が割って入ってきた

そして、皆が見つめる先には大きな城があり、その下に城下町が広がっている風景だ

円「ここが…」



































冬『フェアリー王国です』