二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機  ( No.56 )
日時: 2011/04/08 22:45
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
参照: http://twitter.com/AkihiroHino/status/49522569400954880

ちょっとだけ更新します



22 わがまま姫
 
冬『茜ちゃん、私をその村に連れて行って!』

茜「えっ、しかし…」

冬『お願い、私はこんなところで立ち止まりたくない!』

?「それはいけませんよ、姫」

一人の青年が食堂の扉に入ってきた。

冬『悠哉さん…』

青年の名は「悠哉」、この国の神官だ。

悠「例え、守さんたちがいたとしても、危険すぎます」

冬『でも!』

悠「茜さんが言っていることが本当なら、恐らく、修也さんと春奈さんはもう操られていると考えてもいいでしょう」

冬『だからこそ、早く行って助けないと…』

悠「行ったとして、何ができるんですか?茜さんがいても、もし襲われたりなどしたら、とてもではないですけど、勝ち目はありません」

冬『守たちはそんなことしない!!』

悠「今はほかの国の助けを待ち 冬『いやだ!絶対に行く!』」

悠哉が冬花を止めようとするが、冬花は悠哉に必死に対抗する。
そこに円堂も話に割り込んできた。

円「悠哉さん!行かせてください!もし、そうなら、俺はもう一人の自分を助けたいんです!」

悠「貴方は、もう一人の守さんですね?次元を超えてきた、魂が同じの人物…」

円「えっ?」

悠哉の最後の言葉に疑問を持った円堂が口を開く先に、悠哉が話を続けた。


悠「いくら貴方たちに魔法が効かなくても、危険すぎます。彼らは魔法のほかにも体術も使うんですよ?」

冬『それでも!……行きたいんです、私は彼らに何もできなかった、足手まといになったから今回のことが起きたんです!…お願いします、行かせてください!』

『冬花』は必死に悠哉に伝えた、どうしても守たちを助けたいという気持ちを。隣にいる円堂も頭を下げた。

?「ダメだって何回も言っているだろう!冬花」

すると、もう一人の青年が入ってきた。
悠哉と同じくらいの年齢の若い青年、『冬花』の兄、嵐だ。

悠「王…」

冬『兄様まで…』

嵐「今のあいつ等は正気じゃないんだ、下手すれば殺される」

冬『……』

嵐「分かったな?今はこの国で様子を見るべきだ」

豪「様子なんて見ていたら、被害が広がりますよ?」

円「そうですよ!だから、一刻も早くこの事件を解決しないと…それに、俺たちはそのためにここに来たんです、行かせてください!」

嵐「犬猿の仲が、仲良しごっこか?」

茜「私からも、お願いします。私の力では、彼らの足止めにもならないでしょう…でも、姫様がこんなに大切にしている人たちなんです!それに彼らにはまだ役目がある…」

嵐「………分かった」

悠「王!」

嵐「でも、俺はついていけないぞ?いいのか?」

冬『…うん!』

久しぶりに『冬花』に本物の笑顔が戻ったにはその時だった。

円「よかったな!」

喜びはつかの間、新たな問題が浮上してくる。

茜「でも、兵士をどうするかだね…」

冬『……大丈夫!だって








































もう一人の守たちがいるんだもん!』


嵐(まったく、こいつはあいつの事になるとすぐにこうなる……本当に『わがまま』だな)

嵐は思わず苦笑をこぼした。