二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 アニメネタバレ? 投稿!  ( No.75 )
日時: 2011/04/13 18:22
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)

26 消された記憶

夏「フェアリー王国最強ランクの剣士をなめるなっ!!」

そういうと、夏未は剣を構えて守に突っ込んでいく。
守は平然な顔をして、夏未の攻撃を一つずつ受け流す。

夏(こいつ、前と動きが全然違う…これもあの石の力?)





ア「あの女!騙していたのか!!」

モニーター室で様子を見ていたアルティスは怒りで体が震えていた。
しかし、すぐ後に彼の落ち着きを取り戻し、口角が上がった。

ア「ふんっ、まぁいい…重要なのは『竜の印』をつけたあの少年だ…女が一人減ろうと変わりはない」

そして、彼は目線をモニーターに戻した。





しばらく、守と夏未の切り合いが続いていた。

夏「まだわからないの!?早く目を覚ましなさい!!」

守「……」

守からは返事がない。

夏「チッ」

夏未が小さく舌を鳴らす。

刹那—



守の後ろから、青い矢がいくつも飛んできた。
それに気づいた夏未は身を引く、しかし、完全には避けきれず、一本の矢が彼女の太ももに刺さった。

夏未が跪く。
守はその一瞬の隙を突き、『冬花』の方へ向かう。
とっさに、茜が構えるが、守は茜を突き飛ばす。

夏「姫っ!茜!」

姫の前まで来ると、守は剣を振り上げた。

冬『!!』

『冬花』は目を瞑った。
だが、時間がたっても、剣は振り下ろされなかった。

守「……なぜだ…?」

振り上げられた剣は『冬花』の頭上で止まっていた。
守の手が少し、震えている。


ア「体の記憶ですか…まったく、厄介なものを残したな」


鬼「どういうことだ…?」

吹「もう一人のキャプテンの体が動かないよ?」

茜「体の記憶…」

冬「体の記憶?」

冬花が聞き返した。

茜「体には二種類の記憶がある…一つは思い出、思い出は記憶の一つ一つを脳に記憶しているの、でも、それは忘れやすいもの。もう一つは体の記憶、思い出が忘れていても、体そのものが覚えていることがあるの…今のは多分、体が彼女を攻撃をしてはいけないって思ってるから、体が動かないんだと思う…」

音「分かるようで、分からないような…」

茜「それより、あんた達はここにいて!私は姫の所に行く!」

茜は守に向かっていく。それに気づいた守は攻撃を避け、修也たちの方に戻っていった。

冬『守!わからないの!?私だよ、冬花だよ!!』

『冬花』が必死に叫んだ。
守を『冬花』の方に体を向けるた、そして言った言葉が—


守「お前…
















































 

        …誰だ?」


冬『……えっ?』

『冬花』が驚きと悲しみが混ざった顔で今、守が言った言葉を理解しなおす。





























—オマエ、ダレダ?













ア「ハハハッ、実に面白い…悲しみでゆがむあの姫の顔…愛する人から忘れられた時の悲しみ…ハハハッ!!」

アルティスが立ち上がった。
そして、小さなマイクに向かってもう引けと修也に命令した。





修「はい、アルティス様…」

返事をすると、秋に合図を出した。
秋は小さくうなづくと持っていた本から魔法陣を出す。
その魔方陣はあの時、アルティスが、守たちをさらった時の魔法陣と同じだった。


夏「待ちなさい!」

春「夏未…貴女には失望した。分かり合えるかと思ったのに……私たちと戦いたいなら『ブラックキャッスル』まで来なさい、待ってるわ。」

そういうと、四人の姿は風と共に消えた。