二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 異世界の危機 アニメネタバレ? 投稿!  ( No.83 )
日時: 2011/04/18 17:04
名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)

29 フェアリー王国の夏未

アツヤと吹雪が会話を交わした直後、
夏未が割って入るように大声を出す。

夏「ちょっと、アツヤ!いい加減に無駄話はやめなさい!姫が倒れたのよ!?」

アツヤ「あっ、姫…」

全(忘れてたんだ…)

夏未に呼ばれたアツヤは彼女の方に振り返り、走り出しす。
吹雪が少し名残惜しそうに手を伸ばしたのも、ほぼ同時だった。

吹「あっ…」

円「吹雪、大丈夫か?」

吹「えっ、う、うん。大丈夫だよ、ありがとうキャプテン」

ちょうどその時に、アツヤは夏未の所へ到着。
案の定、リュウジとアツヤは夏未に説教をされた。


説教が一段落すると、夏未はリュウジとアツヤに城の中に入れと命令した。
だが、円堂たちは何をすればいいのかわからなく、そこに突っ立っていた。
あきれた夏未がため息交じりに声をかける。

夏「あんた達も早く入りなさい、話があるから」

円「?」

夏「ぼさっとしないで早く入る!!」

円「えっ、あ、あぁ」

円堂の返事を聞くと、夏未は急いで城の中に入っていった。
後を追うかのように、円堂たちも次々に城の中へ移動した。



ヒ「入れって言われても、どこ行けばわからないよね…」

音「それにさっきの夏未さん、なんか怖そうでした」

雷「音無さん!」

音「わぁ〜ごめんなさい!」

フェアリー王国の夏未について話していた、円堂たちの前に、リュウジが突然角の方から姿を現した。
先頭を歩いていた円堂がそれに気づかず、リュウジにぶつかりそうになるが、リュウジは反射的に避けた。

リ「おっと、危ない」

円「うっ、ビックリした…」

ヒ「緑川?………に似ている人か」

リ「あれっ、ヒロト?」

リュウジがヒロトの姿を見ると、彼は不思議そうに首をかしげた。

虎「もう、なんか同じ人が多すぎませんか?」

小「確かに…」

豪「で、こいつは緑川に似ている奴という事か?」

リ「さっきから、よくわからないことを言ってるけど、ヒロトと守と修也とかなんでいるの?」

円「いや…俺たちはその リ「まぁいいや」 ってスルー!?」

リ「聞くと長くなりそうだし、それに夏未が連れて来いって言ってるし。じゃあ、ついてきて。夏未を待たせるとうるさいし…」

そういうと、リュウジは今来た道を戻っていった。

鬼「どうする?」

円「よしっ、ついて行こう!」

円堂が歩き出すと共に、後ろにいた豪炎寺たちも歩み始めた。



リュウジの案内により、円堂たちが連れてこられたのは食堂に負けないくらい大きい会議室の様なところだった。
そこには、茜や夏未などが座っていたが、『冬花』の姿は見当たらなかった。

夏「遅いっ!」

リュウジたちが会議室に入ると、夏未は思いっきりテーブルを叩く。

リ「なんで、いつもひと言目がそれなの?」

夏「いいから、座る!あんた達も!」

夏未が円堂たちに指を指しながら言った。

茜「なっちゃん、お行儀悪いよ…?」

茜が恐る恐る言う。

夏「今はどうでもいいの!」

全(怖い…)

全員がそう思いながら、端から順位に着席した。



円「で、話って…なんですか…?」

怖さのあまり、円堂も敬語の口調になる。

夏「あっ、いいよ、敬語使わなくて」

円「あっ、あぁ」

夏「それより話は簡単よ…」

全「?」

夏「まず、最初にあんた達はどこから来たの?」

円「どこからって言われても…」

リ「あれっ、この人たち守じゃないの?」

夏「違うに決まってるでしょ?大体、守が私に敬語を使う自体おかしいの!それに、守と修也はもっと目つきが悪い!」

茜(今、さりげなくひどいことを言わなかった?)

茜が心の中で疑問を浮かべる。

夏「はい、そこうるさい」

夏未が茜を指摘した。

茜「なんでわかるの!?」

夏「顔に出てる……ってそういう話じゃないの!いいから答えて!えっと〜」

円「円堂守」

夏「円堂くん」

円「……それが説明すると長くなるっていうか、なんていうか」

夏「説明が長くてもいいから早く!そのためにこの場所を借りたんだから」

円「もう一人のふゆっぺ…『冬花』がここまで連れてきたんだ」

夏「違う世界から…でしょ?」

豪「分かるのか?」

夏「えぇ、魔法を使えばできるけど、この国じゃあ、姫と悠哉さんしかできないけど」

鬼「なぜだ?」

鬼道が問う。

夏「魔力とか、技術とか、後は素質かな?」

風「素質…」

夏「生まれた時から決まっているのよ、できないとかできるとか。その所はまだよくわかっていないんだけど…」

円「そうなのか?」

夏「それより、今から私が質問するから、それに答えて」

円「俺が?」

夏「あなただけじゃない、ほかの人も分かるなら答えてね」

そういうと、夏未が質問を始めた。