二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】小さな夢物語【オリキャラ募集!】 ( No.243 )
日時: 2011/04/02 14:31
名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: NcVt2sWO)
参照: ルールなんて壊す為にあるんだよ。

星の戦士達更新!



2話 『黒と白』




戦場を後にした私達は星ノ子の本部に戻った。

由紀に怪我をした右腕の包帯を巻いてもらってる。結構深かったからまだ痛む。


「星夢さん、あんまり無茶しちゃn駄目ですよ?」

「ありがとう由紀。助かった。」


由紀にお礼をし、部屋から出る。右腕を押さえ自分の部屋に戻ろうとした。すると、


「おや?珍しいね、星夢が怪我するの。」

「鎧夢・・・。」


爽やかな笑顔で私の怪我した所を触る奴。私はそいつを睨みつける。


「なんの用だ。ここは星ノ子隊しか入れない場所だ。」

「関係ないよ。だって俺星夢の兄だし。」


こいつが兄なんか思った事もなかったし思いたくなかった。

だってこいつは裏切り者だから。


「カオスの奴は特に嫌いだ。」

「そんな事言うなよ。血は繋がってるんだよ?」

「お前の血なんざともう流したさ。戦場でな。父と母の血で十分だ。」


鎧夢を無視し、自分の部屋に戻ろうとした時、鎧夢はいつの間にか私の目の前に居た。さっきまで後ろに居たのに。


「油断しすぎだよ、それでも星ノ子かい?こんな位で驚いちゃ駄目だよ。」


鎧夢はそう言い、私の腹に向かって思いっきり短刀を刺した。

床には赤黒い血が垂れている。


「これで俺の血は完璧になくなったね。」


ニヤリと笑う鎧夢。笑う鎧夢を見てもうあの優しい兄の面影は消えていたと感じた。


「君が白なら俺は黒。真逆、全く分かり合えない存在。そして今妹を刺した、俺の行為は完璧なる黒だ。だが、俺が白で君が黒かもしれない。」

「な、何がっ・・・言いたい・・んだ・・・。」

「もしかしたら俺のやってる事は良い事かもしれない。そして君のやってる事は悪い事かもしれない。だって、君は命を殺してるから。」


一体こいつは何がしたいのか。歯を食いしばり鎧夢を睨みつける。だが鎧夢は笑っていた。


「俺は命を殺す為にカオスを作ったわけじゃない。この天球に革命を起こしたいのさ。まぁ、止めたきゃ止めてみろよ。出来ないと思うがな。」


そう言い、鎧夢は消えた。


そして私は意識を失った___



2話終わり