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白い町から送られた一つの招待状。





「皆さんお元気ですか

　来週の日曜日には『表世界同盟国会議』がありますね

　しかし、私は堅苦しく、重い空気で帰りたくはないのです

　なので、私はあることを考えました

　それは『王女武道会』

　その名の通り、同盟国の王女同士で戦う催し物

　ルールは簡単

　—生き残れば勝ち、死んだら負けのサバイバル—

　時間制限があると面白くありません。一人だけ残ったら勝ちです。どうです、シンプルで簡単でしょう？

　死にそうになった時は、私の部下が止めに入いりますので、本当に死にはしません

　致命傷でも、此方が自信を持って進める医者がいるのでご安心下さい

　賞品は、私が叶えられる範囲なら、勝者の願いを叶えましょう

　どうです？参加してみる気はありませんか？

　参加権は貴女達にあります

　参加しなかった人はこう呼びましょうか

　「ろくでなし」又は「臆病者」と

　時刻は『表世界同盟国会議』が終わった1時間後にしましょう

　同時刻に『従者武道会』も行う予定です

　その日に裏世界からの襲撃があれば、また1週間後に延期します

　では、皆さんの参加をお待ちしております



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　表世界中心大都市兼表世界代表国ルーセント王女　時空未来」










桜舞う西洋国



「へぇ…　　暇潰しには丁度良さそうだな。玲名は？」



「ほう、面白そうだな。参加してみるか。ヒロトがいなければの話だが」















薔薇の香り漂うフランスのような町並



「面白そうじゃ、参加してみるかの」



「王女がそういうのであれば、俺も参加します」



「うむ」















蒼薔薇の森



「成程、これは私に対しての挑戦状と受け取って良いのね？」



「…命の重みをもう少し知ったらどうだ「貴方は私が負けるとでも？」思ってません」















光が踊る西洋国



「私はやらないよ。ろくでなしとも、臆病者と呼ばれようともね」



「そうですか、私はやりますよ」















暗黒、と呼ぶのが相応しい西洋国



「炎愁、行きますわよ」



「了解致しました」















雪が舞い、凍てつく和国



「んー…　あまり好ましくないんだけどなぁ……」



「俺は面倒くさいからやらないぜ？」















町並がまるで氷で造られたような、西洋国



「戦闘は好ましくありませんね…」



「じゃ、参加しねぇってことか？」















そして、中心に聳え立つ白い町



「さて、王女様達は参加するのかな？」



「…参加しない方が正しいと思うけど」















そして集った王女達＿＿＿＿＿！



「手加減無しってよ？」



「欲の為に動いたのか、哀れな奴よのぉ」



「絶対クイーン、勝たせて頂きますよ」



「その宣言をしたこと、後悔するが良いわ」



「私は国の為に戦うの。無駄な戦いはしたくない」



「どちらが氷の王女の名が相応しいか、決めてみない？」



「面白そうだね…　その喧嘩、買ってあげるよ」















戦場に舞うは





「ほら、さっさと逝くが良いわ」





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　血か？





「この眼を見たんだもの、死ぬしか道はないでしょう？」





　　　　　　　　　　　　　　　　　欲か？





「どうした、自分が愛する者まで殺すか」




「なっ…　どう…して……？！」




　　　　　涙か？





「こいつ…理性を失ってる？！！」





　　　　　　　　　　　　　　　狂気か？





「国の為に戦っているんだ、感謝してよね」





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光か？





「凍てつく氷に包まれて、死になさい」





　　闇か？






そして少女達は何を思う＿＿＿＿＿？





































それぞれの思いの為に、今、戦いの幕が上がる＿＿＿＿＿！








































　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「さぁ、生死を分ける戦いを始めよう」