二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 時空心中。【イナズマイレブン 隊員募集中】 ( No.332 )
- 日時: 2011/05/04 17:11
- 名前: 月影(別PC) ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
- 参照: 円堂は闇堕ちしていません、マジギレしてるだけです
【誇りとプライド】
「カズヤァァァァァアアアアアァァァァァ!!!」
ディランが思い切り叫ぶ。
円堂の表情は変わりない。
「哀れな運命だった———「誰が哀れだって?」
背後から聞こえる声。
振り返った先には、一之瀬の姿が。
貫通されたはずの一之瀬の身体は、水になっていく。
「"水分身(ダブルオブアクア)"だ。ディラン、霧を頼む!」
「OK! "ユニコーンブースト『フレアフォール』"ッ!」
「"トライペガサス『亀裂地盤』"!」
地面に亀裂が走り、円堂の足はまんまとはまった。
「ッ!?」
滝のように流れる炎が水の迷路を包む。
勿論、辺りは霧に包まれる。
姿は全く見えず、晴れるのを待つしかない。
「さて、円堂。仕返しと行こうか」
「ユー、ミー達を嘗めて貰っちゃ困るね!」
「何たって俺達は…」
「「「女王様を守る『誇り』があるんだ!」」」
「"ユニコーンブースト『破錠一角閃』"!」
「"ザ・フェニックス『ウォータスプラッシュ』"!」
「"トライペガサス『大地咆哮裂破』"!」
先程角に集まって炎が激しく燃える。
水飛沫が、弾丸のように堅くなる。
天馬が咆えて、地が浮く。
地は刃のように鋭くなる。
「…後悔するなよ、貴様等」
一瞬の光が、全てを包んだ。
光が、治まった。
お互い立っていたが、円堂の姿が先程とは違う。
右胸を貫かれた跡と、小さいながらも沢山撃ち抜かれた跡、身体の至る所に斬り刻まれた跡が目立つ。
しかし、それよりも更に目立つモノが。
それが、嫌なくらいに綺麗に染められた身体。
色は緋色。跡から大量に、原因と思われる液体が出ている。
オレンジ色のバンダナの3分の2くらいも、その液体で染められている。
服も、地も、染められている。
瞳までもが、染められてしまいそうだ。
「さっきまでの異性は、一体何処に行ったんだろうな」
「五月蠅い」
口に含まれた緋色の液体をペッと吐き出す。
口から垂れる液体を、袖で拭い取った。
「黙りやがれ、無力共が」
「無力なのはユーだよ、誇りもプライドも何も無いユーの方が無力なんだ」
「誇りはねェがプライドぐらいならある。それと1つ言っておこう。
テメェ等の誇りなんざァ俺のプライドに勝てる筈ねェんだよ」
剣から溢れ出た雷は、遂に円堂自身を包んだ。
「…何をする気だ?」
「テメェ等には関係ねぇ。"雷号六ノ令
『雷鳴怒轟』"」
雷鳴が、光と共に現れた。