二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 時空心中。【イナズマイレブン 隊員募集中】 ( No.355 )
- 日時: 2011/05/05 20:27
- 名前: 月影(別PC) ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
- 参照: 豪炎寺も闇堕ちしていません、マジギレしてるだけです
【喰われるのは炎か、虎か、宇宙か】
「円堂の方は終わったみたいだな」
轟音を聴いた豪炎寺が言う。
「相当ピンチだったみたいですけど、大丈夫なんですか?」
「何、宇宙1の馬鹿だ。生きてるだろう」
「そっか。じゃ、こっちも始めよう」
微笑む緑川。
握られている日本刀の、鍔に近い平地に『レイク』と刻まれている。
虎丸も、静かに弓を構える。
腰には矢筒がある。
「…豪炎寺さん、俺達を嘗めてるんですか」
「嘗めてはいない。『武器を使う必要性が無くなった』から持っていないだけだ」
円堂とは違い、豪炎寺は鞘から刀を抜かない。
つまり、無防備。
幾ら魔法が使えても、相手が武器を持っているのなら確実に不利だろう。
「豪炎寺、お前の師匠は確かに強い。だが、教われたのは『剣業』だろう?」
「…」
無言で、構える。
「行くぞ」
「"ウーノン"!」
風が舞い、豪炎寺を包む。
「"タイガードライブ"!」
セットされた矢に、黄色と黒と白のオーラが包む。
そして、発射。
しかし、豪炎寺は動じない。
「師匠に教わったものが『剣業』だけ…」
王女武道会会場。
「どうやら、誰かさんが変なことを言ってるようだねェ」
地獄耳にも程がある。
「こりゃあ、私も」
「「嘗められたものだな」」
「"陰陽五行流儀"」
「「!?」」
一度、深呼吸。
力強く握られた右の手の甲に、何かの蕾の模様が浮き上がる。
「(馬鹿な… 豪炎寺が体術!?)」
「(確かに出来ないことも無いけど、幾ら何でも豪炎寺さんの方が圧倒的不利の筈。なのに…!?)」
魔法と体術の関連性、強み、弱みに関しては、今は教えないでおこう。
「"暦ノ春、如月『立春』"」
辺りに、花が咲き誇った。
「自分と相手の実力差も分かっていない奴が、戦いを挑む?笑わせるな、
愚者共が」
緑川との間合いを一気に詰める。
「ッ!?」
間合いを詰めた時間、2.5秒。
「その眼、見えなくしてやろう」
豪炎寺の右手が緑川の視界を覆い、右足が鳩尾に当たる。
「ガハァッ!」
口からの吐血。
そして起こった『視界』の異変。
「…!?」
「師匠の流儀を自分なりにアレンジしたものだ。
"陰陽五行"は師匠の流儀とは違って『付加価値』が付く。
代わりに、『普通』の戦い方が出来なくなるけどな 」
「普通の…戦い…方?」
「師匠の流儀は『基礎』を忠実にし、『普通』の戦い方をする。
だが、俺の流儀は『基礎』を背き、『普通じゃない』戦い方をする」
「ぁッ…ぁああぁッ……!」
「…みど…り、かわ…さん?」
「『立春』の『付加価値』。それは、
『視覚吸収変換成長』」