二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 時空心中。【イナズマイレブン 隊員募集中】 ( No.367 )
日時: 2011/05/05 20:28
名前: 月影(別PC) ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
参照: 豪炎寺vs虎丸。 わぁお、下克上に見えるw

【四感四季暦】


















「う…うわぁぁぁあぁああぁあああああぁぁぁああああああああっ!!!」



「!?」



突如叫ぶ緑川。



両手で両目を覆い隠している。



「緑川さんッ!」



「とらっ…ま、る…ッ」



「始まったか」



自分の手の甲を見つめながら言う。



視線の先には、謎の蕾の模様。



「…に……んで……?」



「?」



「緑川さんに…何したんですかッ!!?」



咆える虎丸。



しかし、豪炎寺は動じない。



「何をしたって… 『立春』を使っただけだ」



「違うでしょ!?ただ貴方の右手が緑川さんの視界を覆っただけなのに、何故緑川さんは苦しむんです!!?」



確かに、虎丸の意見の方が正しい。



「ああ… 正確には、『立春』の『付加価値』が発動した、だな」



「…それが、さっきの『視覚吸収変換成長』、ですか…?!」



「その通りだ」



「…緑川さんは、一体…?」



「そのままだ。『視覚』を『吸収』し、『変換』して『成長』する。植物として捉えれば良い」




植物は、日光や水、適度な空気に、土を『養分』とし、成長する。



『変換』は『養分』に変えることを示す。



つまり、『視覚』は『養分』となる。



「じゃ、じゃあ… 緑川さんの『視覚』が豪炎寺さんの『養分』になったってことですか?」



「いや、違う」



「えっ…?」



「コレの『養分』になったんだ」



そう言いながら見せるのは、豪炎寺の右手。



正確には、手の甲。



「蕾…?」



「春の代表花『桜』の蕾だ」



この世界には、「代表花」と呼ばれるものがある。



春、夏、秋、冬を代表する花のことだ。



春は『桜』、夏は『向日葵』、秋は『彼岸花』、冬は『水仙』。



あくまで、作者のイメージですので参考にしないで下さい。



そして、「代表花」という言葉は存在しませんのでご注意下さい。



「花の生き方は、成長を使い、『蕾』、『開花』、『散華』。
 その様子が、この模様で分かる。現在は『蕾』。
 此処で『視覚』を『養分』とし、成長すると次の段階は、何だ?」



「…『開花』…!?」



「一度使った『養分』は二度と帰ってこない」



「…もう良いです、豪炎寺さん」



先程まで感情的になっていた虎丸が、嘘の様に静かになった。



そして、ゆっくり構える。



「一つ訊きます。『成長』が行われる前… 『開花』する前に『視覚』を取り戻すことは、可能ですか?」



「ああ、まだ使っていないからな」



「それなら、安心しました。















             躊躇い無く、貴方を殺すことが出来そうです」



その姿から、似合わぬ言葉。



それでも、豪炎寺は動じない。



「そうか。なら、此方も少し甘く見ないようにしないとな」



「緑川さんの『視覚』、返して貰いますよ」