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【裏の世界と怪しい物】


















「助かったわ、円堂君…」



若干泣き顔で過去が言う。



「いや、未来が変なことしたら飯食えなくなる「酷い！」



円堂も意外と腹黒いのであった。


























表には必ず裏が付く。



此処、表世界にも"裏世界"というものがある。



黒く、悪に染まった世界。



そこに『怪物』と呼ばれるものがいる。



名前の通り、化け物。



人間を襲い、自らの力を高める。



強くなること、それが怪物の「本能」



それを退治する為に作られた組織が『ルーセント護衛隊』



長である未来が作ったものだ。



基本的にはその名の通り『ルーセントを護る』



その為、実力ある者しか入隊することが出来ない。



ただ、戦力が高いだけでなく、知力や思いも必要である。



その隊の隊長である人物が『円堂守』である。



戦力、思いが体の中では一番ある。



知力が無く、馬鹿だが。



しかし、未来は隊長に円堂を指名した。



「足りない分は仲間で補えば良い」との理由で。






「で、売り上げはどうなの？」



「まずまず、かな」



護衛隊の隊長である円堂は仲間と共に店を開いている。



実際、隊とは言っても自由度が高い。



勝手に店を開くことは許されている。



分かっているとは思うが、オレオレ詐欺は駄目。



因みに円堂が開いている店は喫茶店兼武器店『五月雨（サミダレ）』



まずまずとは言っているものの、結構人気が高い店である。



「じゃ、そろそろ本題に戻らなきゃね」



「今日は沢山いるわね」



「久々の退治だ、思いっきりいくぞぉーッ！！！」



三人の視線の先には、『怪物』と呼ぶのに相応しい、醜き姿の物体が人間を襲っていた。