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第１５話〜聖地マリージョア〜

５年後

「…えーと、これは？」
「これは、私のペット。ノスタルとジアよ。」
「よく海王類に食われなかったね。」
「ニャ〜（ジアは食われかけたよ）」
「チュッ（ノスタルにね）」
「ニャ（食おうとしてないよ）」
「チュ〜（本当〜？）」
「とりあえず、マリージョアに行くぞ。」
「「「「は〜い（（ニャ〜）チュ〜）」」」」

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「…まだかな。ナントカタイガー」
「フィッシャー・タイガー、でしょ？」
「ああ、そうだった。…っけ？」
「…ハァ」
「あれ、何か喧嘩してるけど。」
「え？」



「…煩いわね！この不法侵入者！」
「なによ！ちゃんとお邪魔しますって言ったわよ！」
「そうじゃなくて！世界政府に言ったのかってこと！」
「え？ちゃんと言ったに決まってるじゃない？」
「何で疑問系なのよ！大体何よそのチビ竜！」

…俺は、あの浴衣姿の彼女に見覚えあった。
あれは、スティールと一緒に船に戻るとき、
同じような格好をしている子を見たのだ。
その時は気にしなかったが、もしかして…

「ってあれ、あいつらのそばに天竜人が！」

「ん？おぬしら、そこで何やっとる。邪魔だぞえ！」

絶対まずい。俺は２つの根拠で飛び出した。
１つは天竜人に撃たれる。もう１つは…

「喧嘩の…」
「邪魔を…」
「「すんなぁ！！」」
「ボペェ！」

やっぱりか。
…周りを見る。海軍は俺一人。とりあえずなんとか助ける。
あの２人を、海軍らしく。
「おい、お前ら、今何したか分かってんのか。」
「殴った」
「天竜人を」
「え！？天竜人だったの！？」
「今知ったわけ！？そんなの常識でしょ！それに、私だって天竜人なんだから。」
「いや、そっちのほうが悪い」
「何よ、決闘したいって言うの？」
「いや、お前はこっちで預かる。天竜人を殴った天竜人なんて聞いたことねえし」
「…私は？」
「お前は…懸賞金が付かないうちにこっちに来て欲しいけどなあ。」
「…嫌だと言ったら？」
「力ずくで倒す！」
「上等よ！」
「っと、その前に名前聞かねえと。」
「私の名前は、イリス・ハーベルトよ。」
「…そうか。」パシャ
「…何撮ってんのよ。」
「いや、逃げられた時用に」
「…」
「レン准将！中心部で何者かが暴れています！」
「え？もう！？」
「今だ！」
「あ！逃げた！」
（ソロ〜リソロ〜リ）
「いや、お前は来い」
「ええ〜」
「あと、お前、これ渡してくれ。
レン准将が直々に撮った、イリス・ハーベルト。天竜人を殴った罪でって言っといてくれ。」
「あ、はい！了解しました！」