二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】桜の約束 ( No.91 )
- 日時: 2011/03/18 15:50
- 名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: NcVt2sWO)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
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9話 知らない人には気をつけて
「殺す・・・殺してやるっ!」
刀を糞爺に向ける。こいつを殺せば、父ちゃんの敵がとれる。
嗚呼、なんて私は馬鹿なのだろうか。何故私はずっとこいつの言うとおりにしていたのか。
弱かったから?確かにそれもある。けれど何故殺さなかったのか。
考えたって答えは分からないか。ま、今殺せばいい話。
「くくっ、お前も随分馬鹿なようだな。」
糞爺は皮肉に笑い私の後ろに視線を向ける。私も後ろを見る。
その時、銃声の音が鳴り響き私の肩には大量の血が流れていた。銃声は女の拳銃だ。
「くっ・・・。」
急に肩は痛み出し私は刀を投げ捨て肩を庇う。女の隣には片目を包帯で隠し、女物もような着物を着た男が居た。
誰なんだよこいつ等・・・。
「たくっ、餓鬼を殺すのにテメェが殺されかけてやがる。もうお前は要らない。」
男がそう言うと女は拳銃を糞爺に向け2、3発心臓辺りに撃った。そして糞爺からは赤黒い血が流れ、倒れた。
次は私だ。殺される、全く知らない奴等に・・・。
そう思ったが何故か銃声の音は聞こえなかった。私を殺さないのか?
男は私に歩みより、目線を合わせてきた。涼しげな笑顔を見せ男は私の手を取った。
「こんな綺麗な手が人を殺すなんてねぇ。殺し屋血桜さん。」
「お前、何者だ。」
「高杉だ。こいつは来島。俺達は鬼兵隊として活動してる。」
「鬼兵隊・・・!?」
聞いた事がある。昔天人との戦い、攘夷戦争で名を轟かせた過激派の攘夷集団。その集団を率いた奴は攘夷浪士の中で最も過激で最も危険な男と呼ばれている。
まさかこいつ等が鬼兵隊だなんて・・・。
「それで、何のようだ?」
気持ちを落ち着かせ投げ捨てた刀を元の位置に収める。まだ女にやられた肩が痛む。
「お前を鬼兵隊に入れようと思ってな。どうせ、行く場所もねぇんだ。その肩の傷も治してやるからよ。」
こいつ等の仲間になれ?冗談じゃない。私は決してお前達テロリストの仲間入りなんかしたくない。
けれど、確かに私は男の言うとおり私は行く場所もない。帰る場所もない。もう健全な人間には戻れない。
「どうするんだぁ?」
一瞬考え、答えが出た。もう引き帰せない。
「仲間になってやるよ。」
9話終わり