二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 『明日晴れになあれ』 あかっちさんリクエスト ( No.43 )
- 日時: 2011/03/19 14:57
- 名前: 蒼月白星鏡 ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
晴れなのに、雨に打たれる一人の少年。
目の前には、傘を差した一人の少女。
「…風邪、引くぞ」
「ほっといてくれ」
雨で濡れている少年の顔は、全てを失ったかのような表情をしていた。
「見逃すとでも思ったのか?馬鹿じゃないの」
表情など気にせずに、少女はぶっきらぼうに言う。
「お前は雷門イレブンのキャプテン。此処で風邪ひかれたら困るって言ってんだ」
「ほっといてくれ!」
怒鳴り声で少年は反論する。
眼からは涙が溢れていた。
「…今は、誰とも喋りたくないんだ」
「そうか」
その声は、まるで相手のことなど全く考えていないようだった。
少女は背を向けたかと思うと、運動場の方を見た。
「アイツ、こんな雨の中でも頑張ってるよな」
目線の先には、少年がサッカーゴールの前で立っている。
恐らく、ポジションはGK(ゴールキーパー)だろう。
「アンタみたいだよ」
「…え?」
「雨の中でもサッカーをやってる馬鹿なお前みたいだ、って言ったんだ」
「俺が…立向居と似てる?」
"立向居"という名前の少年は、只管(ひたすら)シュートを受け止めている。
その時、背後に薄い青色の魔神が何度も出てきた様な気がしたが、シュートを受け止める度(たび)に消えてしまう。
「けど、違うところがある」
「?」
「アイツはお前と違って『月』の存在だ。
だけどお前は月ではなく、『太陽』だ」
「たい…よう?」
「どんな状況に陥(おちい)っても、決して諦めず只管輝き、未来を照らす。まるでお前のようじゃないか。
太陽が輝くから月が輝く。お前が輝くからアイツが輝く」
「…けど…今の俺には…」
「太陽は一人で輝ける筈(はず)が無い。『星』の加護があるからこそ本当の輝きを放つ」
「…」
「星は永遠にいる訳じゃない。時々、落ちたりして欠けることもある」
「何が言いたいんだ」
「お前にとって星は『仲間』。自分が信じている星でも、時には落ちたり、自ら離れることもある。それもまた運命なのかもしれないな」
「何が言いたいんだ!!!」
少年はまた怒鳴る。しかし、少女は顔色一つ変えずに淡々と話す。
「まあ、簡単に言えば、
仲間を信じろってこと」
その言葉を聞いた途端、少年の涙はぴたりと止まった。
裏には、今までの会話を聞いていた者達が居た。
「…たまには、咲乃も言うじゃないか」
「そうっスね。何時(いつ)もの咲乃先輩は男っぽいスからねぇ」
「壁山、言い過ぎだ」
「あっ、皆さん。
雨、止みましたよ!」
雲の間から、太陽が顔を出した。
優しい光が、空の下に漏れた。
≪天気雨 —青空に降る雨は悲しき涙—≫
*Postscript(後書き)*
ヤベェ、失敗した^q^((((((((((((
シリアスだけを求めた結果がこれだよ!((((((((((((
あと、励ましてねぇ^q^((((((((((((((((((((
もうどうにでもなれ(((((((((((((((((((((((
正直、エイリア編の円堂が落ち込む話(47話だった気がする)見てません(ェ
だってあの円堂が落ち込むんだぞ?!そんなの絶対見たくねぇよ!少なくとも私h(ry
最後に一言。
私 に 文 才 と い う 名 の 恵 を 下 さ い !