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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Ep2 ( No.5 )
- 日時: 2011/03/06 11:59
- 名前: 蒼月白星鏡 (ID: khxqjExY)
「愛知に到着したぞー!」
「遂に来たぜ、愛知!」
円堂だけではなく、他のメンバーも盛り上がっている。
「だけど、今は情報0(ゼロ)だぜ?」
「そういう時は!」
「聞きこみだぁッ!!!」
1時間後___
「どうだ?」
「こっちは0です…」
「こっちもだ…」
「誰も知らない様だな。」
「もしかして、本当は居ないんじゃいの?」
「木暮君っ!!!」
春奈が怒鳴ると、木暮はすぐに壁山の背後に隠れた。
その時、何処からか賑わう声が聞こえた。
「スッゲー!」
「ねえねえ、もう一度やって!」
「いいよ、もう一度」
観客を潜ると、噴水の前で一人の少年がボールを使って芸をしていた。
ボールはお手玉ぐらいの大きさだ。
「おや、今日は客が多いね」
少年は円堂達のに気付いた様だ。
少年の姿は黒髪で一つに纏めてあり、アフロディとは逆の癖毛をしている。
姿はフォーマルで、まるで執事のような格好をしている。
「君達、何しに来たんだ?」
「あ、俺達愛知に居る『最強のストライカー』を探しているんだけど… 君、知ってる?」
「『最強のストライカー』?」
少年は頭に疑問符を浮かべた。
「さあね。僕は知らないけど」
「そっか…」
「多分、その噂は唯のまやかし。無駄足だったね」
円堂はムッと嫌な顔をした。
「僕にそんな顔をしても、僕は知らない。事実を言ったまでさ」
「なら、愛知で有名なサッカープレイヤーは知っているか?」
「それも知らないな。僕はサッカーに興味無いんでね」
「そうか…」
「なっ… なら名前だけでも教えてよ!」
「…僕の名前を?」
「それ!」
「…『誘 廻幽(いざない かいゆう)』。廻幽で良いよ」
「廻幽か!あ、俺達そろそろ行くよ!じゃ!ありがとなー!!!」
そう言うと気持ちいくらいの笑顔で走り去っていった。
「…僕、何もしてないんだけど…」
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