二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

『明日晴れになあれ』 朝駒さんリクエスト ( No.53 )
日時: 2011/03/21 13:34
名前: 蒼月白星鏡 ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
参照: 豪円の動画があまり無くて悲しい(´・ω・`)

空港の外には、白・青・黄色の鮮やかなジェット機があった。





ジェット機に次々と少年達が乗り込む中、二人の少年が立ち止まっていた。





表情が強面な少年と、とても優しい表情を見せる少年。





優しい表情を見せる少年は、松葉杖に支えられていた。





「…まさか、こんなカタチになるとはな」





「君が此処に居るのは、只管(ひたすら)努力した結果でしょう?」





「いつかはお前を越してやろうと思っていたからな」





聴いているだけなら、楽しそうな会話だが、表情はそうでもなかった。





「本当なら、お前と一緒に出たかったんだけどな」





「しょうがないよ、この足じゃ」





"優しい"少年は笑う。誰もが分かる作り笑顔で。















「こんな風に話すのは、あの時以来だな」





「あの時って… 染岡君が離脱した時のこと?」





記憶を探りながら"優しい"少年は言う。





「ああ」




「そっか… 今度は僕が離脱しちゃうから、

























                    君の辛い気持ちが分かる様な気がする」





その言葉で、"怖い"少年はハッとする。






「何だろう…思い出すのが、怖い」





「…俺もだ」






思っていることは同じなのに、どこか食い違う。






どこも食い違っていないのに。










そして、暫くの沈黙。











目の前に居る少年の言うことが、今度は此方(こちら)が分かる様な気がした。





口を開けたら、何かが壊れそうで。




このままでいても、何か物足りなくて。




怖くて、震えて、逃げ出したくて。





別れるのが嫌で、嫌で、嫌で、たまらなかった。






























「お互い、傷つかなければならない戦いだったからね…」





口を開いたのは、"優しい"少年だった。





「それがあるからこそ、今があるんじゃないか」





"怖い"少年が答える。





「今がある、か…」





さびしげな表情(カオ)で"優しい"少年が言うと、背後から元気な声が聞こえた。





「時間、取っちゃったね」





「別に良いさ」





"怖い"少年は笑みを零(こぼ)すと、"優しい"少年に背を向けた。





別れの合図。





怖さからなのか、寂しさからなのか、"優しい"少年は手を伸ばした。





しかし、その手はガクリと落ち、少年は涙を浮かべた。





その表情は、笑顔だった。




どんどん、どんどん、姿が遠くなっていく。





こんなにも近いのに、何処(どこ)か別の世界に居る様な気がした。





ああ、この感覚は、僕が僕で無い時と同じような感覚だ。





それで良いのだろうか。





_____やっぱり、良くない。





せめて、一言だけでも。





何でもいいから、一言だけでも。





「染岡君!」




彼はこの声で振り返った。振り返ってくれた。





「僕、絶対





























     帰ってくるから!」





笑顔で言うと、"怖い"少年も笑ってくれた。



































ズシリと重たい雲から、暖かな光が見えた。





≪曇りのち晴れ —誰でも怖いのは当たり前—≫



*Postscript(後書き)*
 何が書きたかったんだわたs(五月蝿くなるので自主規制
シリアスばっか書いてたから何処かシリアスになっちゃったよチクショー!友情なんて書けるk(ry
もうどうにでもなれ!(((((((((((((((((((((
そして私消えr(ハイハイ消えましょうかby未来