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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 凛として翔ける少女の如く Ep2 ( No.59 )
- 日時: 2011/03/12 16:31
- 名前: 蒼月白星鏡 ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
授業が終わって、下校する時間に。
女子はサッカー部に入部することが出来ないので、円堂は渋々スカウトするのを諦めた。
「未来ー!」
未来が振り返ると、ポニーテールの少女の姿が見えた。
「あの人、誰だろ?」
「"時空過去"じゃないか?」
鬼道が円堂の疑問に答える。
「確か、全国中学生学力テストで毎年1位を取ったことがある、とか…」
「マジで?! そう言えば、名字が同じだな…」
「つまり、時空未来は妹に当たるな」
「良いなぁ〜… あんな人が姉だなんて」
「「お前はただ単に勉強をしないだけだ」」
「うっ…」
インテリコンビからキツイ言葉を言われたサッカー馬鹿であった。
校門前。
「未来、どうかしたの?」
「…」
未来の眼を暫く見つめると、過去は何かが分かったかのように返事をした。
「忘れ物、ね…」
過去の返事にコクリと頷く。
「気をつけてね。虐められるようであれば、すぐに逃げて」
未来はその言葉を聞くと、学校へ逆戻りした。
「あれ、あいつ…」
円堂の横を、未来が走り去った。
「何かあったのかな?」
「忘れ物でも取りに行ったのだろう」
「そっか!」
「…」
豪炎寺だけ、不安そうな顔をしていた。
教室。
閉まっている筈のドアが、何故か開いていた。
「あら、ちゃんと来たのね」
目線の先には、青色の髪をした少女が。
「…」
「良かったわねぇ、皆から暖かく迎えられて」
顔は笑っていても、眼には"憎悪"の二文字しか映っていなかった。
「じゃあ、始めましょうか
地獄の裁判を」
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