二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: †BLACK†- REBORN!リク募集㊥ ( No.126 )
- 日時: 2011/04/07 18:53
- 名前: ちぃ ◆rNjnDbFHHA (ID: dRfQEy98)
- 参照: http://secret.ameba.jp/1014-tuna/amemberentry-10841215690.html
リク小説 【暴君による育成攻略本っ!】
育成1日目:まずは笑顔で挨拶をしましょう。
まさかこんなことになるなんて、だれが予想していただろうか。
きっと神様仏様すらこんなことになるなんて思わなかっただろう。
この天下の黒雷葵様が子育てをする日が来るなんて______
リリリリリ...リリリリリ...
ある嵐の晩、一本の電話が掛ってきた
「はい、黒雷ですけど」
電話の主は本家の執事からだった。
「なんです?僕は帰りませんよ?」
声が妙に震えていた
「は?…それは…なんの冗談ですか」
内容は兄夫婦が交通事故で死んだということだった___
兄夫婦は子供の誕生日にプレゼントを買いに行ったらしい。
そしてその帰りに…大型トラックに信号無視で衝突されたらしい
二人とも即死状態だったそうだ
車を調べると兄夫婦の遺体と共に馬鹿デカイぬいぐるみが出てきたそうだ。
あの2人は本当に親ばかだった。そんなこともう、本人には言えないけれど…
「残念だったわねぇ・・・」
「まだ若かったろうに…」
昨晩死んだという事を聞いて、翌日の今日葬儀になった。
この馬鹿デカイ葬式会場に聞こえる声
そんなの上っ面な奴らばかりだ
皆兄が死んで得する奴ばかり
その猿芝居も僕からすればただ不愉快なだけだ
僕は唇をかんだ
兄の事を一番わかっていたのは嫁さんでも父親でもない。僕なのだから
兄は何時も僕を守ってくれた。外の腐った世界を見せまいとした。
その兄が本音を漏らせるのは僕だけだったから僕ら兄弟はお互いを支えながら生きてきた。
なのに
兄が死んだ今もう僕には頼れるものがない
僕は一人ぼっちだ____
そんな僕の色あせた世界の端に見えた子供たち
大きい17,8の男からようちえん生ほどの小さい少女までが端でぽつんと立っていた
小さい子供は泣いていたし、大学生ほどの者も泣くのを我慢しているようだった
「…父さんは?」
「…ッ」
執事は言いづらそうに目線を外す
どうせこんなもんだ
「・・だ、旦那様は…会合のため仕方なく来れなくッ・・」
「いい、言い訳は、」
所詮父親なんで上っ面だけ。
兄のような父親ならどれだけ良かったか
「あの子供たちは・・?」
目線だけであの子供たちを見る
「あの方たちは兄上様たちの御子息さまでございます…」
「あれが・・?」
話には聞いていた。兄がいつも楽しそうに、嬉しそうに話すものだから…
「で、あの人たちどうなるんですか…?」
「ええ、今旦那様たちが話していらっしゃるのですが、預け先も見つからず施設に…と…」
「厄介払い…か」
執事もわかっている様で俯いてしまった
まぁ、僕には関係ないことだが。
「じゃあ皆ばらばらってことですか」
「はい…」
遠目で見ていると親戚の奴らが子供たちに近寄る
何やら藍色のパイナップル頭の少年と少女見たいな茶髪の少年と言い争っているようだ。
この黒雷家の一番トップは旦那様と言われている父親なのだが、兄が死んだ今僕がナンバー2な訳だ。
あの人は今ここには居ない。つまり僕がトップな訳だが…
まあ、助けるつもりはない。
見ていると一番末っ子らしき子供の腕を親戚のジジィがつかみ離そうとする
いや、だから助けるつもりはないって
するとその親戚のジジィを離そうと黒髪に紅い瞳の少女が腕をつかむ
厄介事はご免だ。しかも子供のお守なんて僕がしなくたって…
そしてジジィが少女の頬をはたく
・・・・・・今からする事は別に人助けとかじゃない。言っておくが兄の財産を僕が守るだけだ。断じて人助けではない。
とりあえず自分らしからぬ行動に言い訳しつつジジィのもとに歩いていく
周りの者も僕を見けヒソヒソと話している。皆怖がって近寄ろうとはしないが
そして子供たちの目の前に来てしまった
足元で頬を抑えている少女、それをなだめる茶髪の少年。ジジィ共を睨みつけるパイナップル少年。
ジジィ共と子供が皆僕をみる
ジジィはおびえていたが…
子供たちは皆喪服姿にビン底眼鏡という僕の奇妙な格好をみている
「すみません」
「な、なんですかっ・・・!」
さっきまで偉そうだったジジィがおびえた顔でへコヘコする
「この子供たち施設に送るって聞いたんですけどねぇ」
「ははは!そ、そうなんですよ!だって居たって誰も引き取りやしませんて!!!」
冷汗流しながら笑う馬鹿共
子供はそれを聞いて悔しそうに顔をゆがませる
「へぇ、誰もいないんですか」
「は、いッ!」
「それじゃあ、僕が貰ってってもいいですよね」
「は…は、い・・・?い、今なんと…」
全く馬鹿ッて言うのはこれだから面倒くさい
ジジィの襟もとをつかんで耳元で言ってやる
「これだから馬鹿は…」
「な”っ!」
「こいつ等もらうつってんだろーが」
そう言い放ってからジジィの頬を思いっきり殴る
「い"ッ!?」
ジジィが地にひれ伏す。クソムシにはお似合いだ
「これはさっき貴方がやったことへのお返しですから悪く思わないでくださいね」
そう言ってまた笑みを張り付ける
目の前で唖然としている子供たちに僕は心底嫌そうな顔で言う
「言っておきますけど、兄の財産だと思って言ってるだけですから」
そして僕はまた心底嫌そうなかおで言ってやった
「よろしくお願いしますね」
まずは挨拶から______