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第１夜　【魔界からの訪問客】



ここ、並盛町は何時ものように朝を迎えた。まるで昨日の不気味な夜は嘘だったように。


「ふぁぁあ・・ん、もう朝か・・」


この少年沢田綱吉もその一人であった。


「珍しいな。ツナが一人で起きるなんて」


隣の赤ん坊がエスプレッソをすすりながら言う。


「お、俺だって、たまには早く起きるよ！！」


「ツッくん〜！朝ごはん出来たわよ〜！！」


下から母、奈々の声が響く。


「はいはい！！今行くよ！！」


ドタドタと階段を駆け降りるツナを見ながら赤ん坊、リボーンはこの朝の異様な空気を感じ、表情をこわばらせた。


「なんかきやがったな・・」


それもでけぇのが____


赤ん坊はこの空気に不安を感じつつも脚を進めた。








並盛中学校　屋上


「ここが人間界か・・」


黒い影が呟いた。


黒いドレスは風にたなびき、金の髪もそよいだ。


紅い瞳を開き少女はこのちっぽけな世界を見下ろした____