二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †BLACK†REBORN!!第23夜UP☆ ( No.351 )
日時: 2012/09/11 18:27
名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: z5ML5wzR)
参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn

第23.5夜 【episode.0】


※この先表現が本当に少しですがグロいところがあります。(多分
「はじめに」にも書いてありますが苦手な方はバックでお願いします。






「…そういうわけで驚いたぞ、まさか九尾弧がいるなんて思わなかったからな」


「貴女は薄々わかっていたんでしょう?」


あの後ヴィクトリカの私有地と化した並中屋上にて先ほどの報告をしていた


「なんとなくだな」


「なんとなくって…貴女ねぇ…」


それなら何故言わなかったと呆れ半分の葵をよそに豪華な絨毯の上寝そべり甘い甘いお菓子を食べるヴィクトリカ


「六道骸の方はどうだった」


「協力してくれるそうだぞ?」


「…そうか、ご苦労だったな。もう帰っていいぞ」


シッシと手で払うしぐさをするヴィクトリカに葵が言う


「もうちょっと人使い好くてもいいんじゃないですか…」


「人使いも何も。貴様らが今生きているのは私のおかげなんだぞ?恩着せがましい訳ではないが、そのような契約を自ら結びたいといったのは貴様らではないか」


その言葉に自分たちがこのような躰になったときのことをふと思い出す



















ヴィクトリカに出会ったのは確か人生で三回目の絶望を味わった時だった___


一回目の絶望はこの呪われた運命の元に生まれた時


二回目の絶望は愛していた唯一の家族に存在を忘れられた時







そして三回目は姉さまが獣の餌のようにただの肉片になっていく様を見た時だった__


















「なあ、そうだろう?貴様らがあの時願ったのだ。蘇生してくれと。」


「…ええ、覚えていますよ。人使いどうっていうのは…唯の冗談ですよ……僕は…僕たちは永遠の命を持ちながらしてその永い永い命が消えるその瞬間まで貴女の下僕だ」


「…葵…」


「…わかっているならいいんだ。ご苦労だった…」


「嗚呼…じゃあまた。」




バタン






「葵大丈夫か?」


「ええ、僕は大丈夫ですよ。姉さまこそ大丈夫ですか?」


「あー…私はアレだ。お前が言葉の通り…蜂の巣にされた時のことを思い出した…」


「あー…結構アレグロかったですしね…肉片とかも結構まき散らしてましたし…ははは…」


「ま、なんだあれだ。笑い話にもうなってるし…忘れるわけじゃないけど…運命がどうとかもう私たちに関係ないんだから…その…」


「…わかってますよ。姉さまは僕があの時のことをまだ悔やんでるって思ってるんですよね?…もう僕は大丈夫ですから」


「そうか…じゃとりあえず家に帰るか」


「そうですねー」



































「貴様か私を呼んだのは」


















「…さんたさんなんていないんだ…かみさまだってぼくはしんじない………ねえ…おねがい…あなたでいいから…だからどうかぼくたちに





























しあわせをください___」










幼い葵は気が付かない










このヴァンパイアが不気味に口元を弧のように歪ませたことに








episode.0 FIN