二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: †BLACK†REBORN!!第23.5夜UP☆ ( No.362 )
- 日時: 2012/09/14 17:18
- 名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: z5ML5wzR)
- 参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn
第25夜 【あの日のことをぼくはわすれない】
ここはあの場所だ
始まりの場所
祭壇には多くの人間共が蔓延っている
…私は呼ばれたのだ
「神よ私に永遠の命を」
戯言に酷く萎える
奴らを心行くまで惨殺し扉を開け放った
そう、そして私は上へと続く階段を見たんだ
その階段を行かずに消えればよかったのに
私は昇ってしまったのだ__
靴についた紅い鮮血が嫌な音を奏でる
そしてたどり着いた部屋を開け放つ
そこにいたのはベッドに横たわる老人だった
虫の息そのもので老人は死に間際だった
その掠れて出ないはずの声で必死に訴える老人の
聞こえないはずの声を私は聞いた
『あの子のそばにいてくれ』
と
確かに老人は言った
そして息を引き取った老人を呆然と見ながら小さな鼓動を私は聞いた
そのベッドの向こう側にあるゆりかご
その中をのぞくと一人の赤ん坊が眠っていた__
「…こ…ども…」
そして理解したのだ
「あの子」とはこの赤ん坊のこと
「そばにいる」とは守るということだと__
「この…私に赤ん坊の面倒を…?」
この私が…?
「ふふッ…はははッ!!!私に、この"悪魔"の私に赤ん坊の面倒を!!」
「ッふふ…いいだろう…暇つぶしには丁度良い…」
そうだ、この赤ん坊を駒に遊ぶのも面白そうだ
「渡し賃は十分にもらった」
そして"彼女"と"ぼく"の世界が始まった__
「クラウス」
「はい」
「クラウスはずっと一緒?」
「ええ、貴女が息を引き取るその時までお側にいます」
「ほんとうに?…嬉しいなぁ…」
そう言った貴女の笑顔が眩しかった
「私は嘘はつきません。ずっと貴女の貴女だけのお側に
お嬢様」
***
「!!」
「どうやらまた眠ってしまっていたようですねぇ…」
辺りには誰もいない
「ここ最近こんな夢ばかり…これは…偶然じゃないかもしれませんねぇ…」
でも
「だとしたら…
相当悪趣味だ__」
そういい魁は眉を顰めた