二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †BLACK†- REBORN!第7夜UP ( No.39 )
日時: 2011/03/05 00:58
名前: ちぃ ◆rNjnDbFHHA (ID: dRfQEy98)
参照: 最近萌えという言葉に過剰反応してしまいます←

第8夜 【ウェルデレトの夜 Ⅱ】


「ルシフェル、お前はやはり・・転生したのだな…自らを呪い・・・」


なぜか父は落ち付いていた


姉も母も死んだのに


まるでこうなる事を予想していたかのように


「ヴィクトリカ、お前は逃げなさい」


「そんなッ・・!この男はマリアを騙して殺したんだぞ!?」


「私が食い止める、どうかお前だけでも生き残ってくれ」


そう言われてしまえばもう何も言えない。


ただ一つ解る事、レリエルとルシフェルは初対面ではない。


そしてレリエルは何故私たちがこんな仕打ちを受けたのか解っている



私はあの男を今すぐ殺したい衝動に駆られるが走って城から出た。


そして城下で一日過ごしたころ、



城は燃え、紅に染まった____


私は急いで城に戻ってみれば焼け跡から瀕死の父を見つけた


父は意識こそなく酷い傷を負っていたがヴァンパイアということもあり命は取り留めていた


私はそれから城を復興させた30年かけて


そして父は意識を失ったままだあの100年前のウェルデレトの夜から


今日までの残りの70年間で私はルシフェルとレリエルの因縁を調べた


すると古い書物をつい1年前見つけた


その書物によれば紀元前200年前に父はもう生まれていたということを知った。

そして父、レリエルは前の魔王の息子として生まれた。


同じころ、紀元前200年前にある男が生まれた

その男は悪魔界の王、サタンの息子として生まれた。


その男の名こそ、「ルシフェル」だった


魔界と悪魔界は表裏一体。


小さいころからルシフェルとレリエルは寄り添っていた幼馴染だと書物には記されていた。


が、ある日魔王は神から言い渡された。

悪魔は人の魂を食らう、殺せ、と


この世界は

人間が住む現世「人間界」

魔物、怪物が住む「魔界」

悪魔が住む「悪魔界」

神、天使が住む「天界」

魔法使いなど魔術、魔法を使う者が住む「魔法界」


この5界によって構成されている。


中でも天界は神…あらゆる万物の頂点の者達の住む世界。善の者達。


魔界、悪魔界は悪、悪が善に勝てるわけがなかった。


レリエルの父、つまり私の祖父は神の言った通りサタンを殺し悪魔界の王族を皆殺しにした。


ルシフェル以外


祖父は元々心やさしい王だった、せめてもの償いとしてルシフェルは生かしたのだ


しかし記述によればそのあとすぐにルシフェルは自ら命を絶っている。


復讐をするために、自らに呪いをかけ転生するようにしたのだ


復讐の時が来るその時まで


そして今、私はルシフェルを殺すことを存在する理由にしている


別に復讐なんて事は言わない、ただあのとき受けた屈辱を奴に返さなければ虫の居所がおさまらないだけだ。


奴は今5世界全てを手中におさめようとしている


きっとそうすれば血の海になる。


先ほどのキラのようにこちらに怪物をよこしているのは大方奴だろう


人間界もただでは済まない


「だから私はアイツを殺すため人間界に来たのだ」


「そんな…」


はっきり言って後半とか難しくってわかんなかったけど


一つ解る、きっとヴィクトリカをこのままにしてたら彼女は死ぬつもりだ


そんなの嫌だ。ヴィクトリカはちょっとわがままで、変わってる女の子だけどいい子だ


そんな子が死ぬのを見るのなんて俺にはつらい。


「で、でも!俺は、ヴィクトリカのそばにいるよッ!!」


「綱吉…」


「だって、ほら!俺、ヴィクトリカの下僕なんでしょっ!」


自分で下僕って言ってちょっと俺何言ってんだろとか思ったけど、それがヴィクトリカのそばに居られる、守れる理由となるのなら下僕でもなんでも良い気がした


「そうだな、キミは契約したんだったな。下僕として精々働いてもらおうか」


そうつぶやくヴィクトリカは頬が少し赤かった気がするけど気のせいか、


「これから、戦争になるぞ」


「うん」


窓から覗く夜空は綺麗な満月が出ていて星空が広がり、さっきまでの夕立が嘘のようだった。


「つっくーん!」という母さんの声が下から聞こえた。


母さんにヴィクトリカのこと言わなくちゃ、今日の晩御飯何かな?なんて思いつつ「今行くよー!」と叫んだある初春の話