二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †BLACK†- REBORN!第9夜UP ( No.50 )
日時: 2011/03/18 18:28
名前: ちぃ ◆rNjnDbFHHA (ID: dRfQEy98)

第10夜 【セーラー服と学ラン】


ヴィクトリカが来てから最初の朝


その日も昨日と同じように何故か早く目が目覚めた


理由は簡単だ


また何か来た___


まだ寝てたかったのに…


「ふぁぁあ…あ、れ・・リボーン?」


いつもハンモックを俺の部屋にかけ寝ている家庭教師がいないことに気がつく


散らかった机の上を見ると置手紙があった




【フウ太とイーピン、アホ牛ママンはあぶねぇからコロネロのところに預けに行く

旅行って事にして

早ければ明日にでも戻る】


「あ、そっか・・・俺といると危ないんだっけ…」


ちょっと落ち込んでから思い出す


「あ、ヴィクトリカ…」


自分の部屋を出て隣の部屋のとびらをノックする


「ヴィクトリカ…?」


すると扉がガチャとあく


「なんだ…こんな朝から…」


「あ、ご、ごめん;起しちゃった・・?」


部屋から出てきた彼女は欠伸をして、昨日よりも軽そうな黒の寝巻用のドレス(?)に身を包んでいた


「いや、今ちょうど起きた所だ…」


「そっか、えと、母さんとかしばらくいないみたいだから…」


「そうか、リボーンの計らいか?」


「うん、危ないから…俺と居ると…」


自分で言ってて泣けてくる…ちょっとしゅんとして泣きそうなのを悟られたくなくて俯くと小さい手に頭がポンポン、と軽く叩かれた


「え…?」


「言っただろう、キミをひっくるめ周りの奴ら皆守ると…安心しろ」


そう言ってヴィクトリカはまた「ふぁあ・・」と欠伸をして下に降りて行く


その後ろ姿を見ながらさっきたたかれた頭を触ってびっくりしていた


「慰めて、くれたのかな…」


多分頭をたたいたのは撫でようとしたけど身長が小さくて(本人に言うと怒るけど)精一杯があれだったのかなと思う


やっぱりいい子だ


なんて思いながら俺も階段を下りた





「あ、朝ごはんどうしよう・・;」


そう言えば母さんがいないということは毎食どうにかしなければならないということだ


「朝食ならこれを食べろ」


私に任せろ、というように自信満々に、目をキラキラさせて差し出されたものは


「お菓子…?」


「そうだ、これで糖分も摂取出来るな」


やっぱり自信満々に言うヴィクトリカ


「いや、ヴィクトリカさん…おかしは朝食にはなれません…」


とりあえずコンビニ行きました










「あれ、ヴィクトリカいかないの?」


「嗚呼、今日は客が来るからな」


「?」


「まあ、キミは行ってきたまえ」


「う、うん?」


とりあえず時計を見て学校にダッシュした













「うー・・・きもちわるいよ〜…」


コンビニにヴィクトリカを連れて行ったのが間違いだったな・・


結局お菓子を買わされた…


「胸やけするッ・・ぅぷっ・・」


走りながら吐き気に青ざめる


ここら辺は皆並中生なので皆並盛の制服を着ている


そんな中俺は見た


そんな並中生の中に紛れ込む黒髪の少女を


少女は長い黒髪に紅い瞳ですらっとし、黒と赤のセーラーを着た美少女だった


(うわっ・・綺麗な人だな…)


皆考えることは同じらしく周りの男子生徒も彼女にくぎ付けだ


(あ…)


一瞬彼女と目があった


ふと視線に気がついたようで(あんだけガン見してればあたりまえだけど)こっちを見て目が会ったとき彼女はほほ笑んだ


(本当にあんな綺麗な人いるんだ…)


そう思っていると今度は女子のひそひそと言う囁き声が聞こえる


なんだ?と思ってその視線を辿るとそのセーラー少女の隣に居る少年を見ていた


少年は黒髪で澄んだ水色の瞳でワイシャツと学ランという格好でいわゆるイケメンといわれるような人だろう


まさに美女美男というのはこういう人の事を言うのだろうと思った


やはり彼も並中の制服の中で目立っていた


その二人は俺の隣をスッと通り抜ける。そのとき


「また後で…」


そう聞こえた気がしたが


「えっ!?」


そう言って振り向いたとき後ろにはもう誰もいなかった


「なんだったんだろう…」


これが彼らとの出会いだった