二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †:.:*BLACK*:.:† REBORN!第2夜UP ( No.8 )
日時: 2011/02/13 13:37
名前: 神無月Ж伶裡(元ちぃ (ID: dRfQEy98)
参照: 伶裡と呼んでくださいまし←

第3夜 【黒い少女】


ぎりぎり遅刻せずに済んだ綱吉はいま校門前まで来ていた


「ま、間にあったぁああああ!!!!」


時計を見ればHR5分前


「良かったな間に合って」


「他人事だと思ってッ;」


はぁ・・とため息をつき、ふと屋上を見つめれば黒いドレスを着ている者がフェンスに手をかけていた


「えっ!?」


それは飛び降りにしか見えなかった。


誰かが死のうとしている______


そう思えばもう駈け出していた


「おいっ」


その理由を目線を追うことで確認した家庭教師は綱吉の後を追いかけて行った





もうHR間に合わないとか、そんなこと言っている暇はない!!


人一人死のうとしているんだ


ようやく見えた屋上への扉に手をかけるのとチャイムが鳴ったのはほぼ同時だった


バンッ!!!


キーン  コーン  カーン  コーン


思い切り飛び出したつもりの綱吉だったが実際は頭から床に激突していた


「いっ・・っだぁああああ!!?」


その原因を確かめようと足元を見れば


「ソファーッ!?」


なぜこんなところに


そう思う間もなく甘い香りに鼻がくすぐられる


勢いよく立ちあがって辺りを見渡せば床一面のお菓子と本の山


おかしいのはそれだけではない。


天井を見渡せば中世ヨーロッパの城のような内装


その中に豪華なティーセットやテーブルが置かれている


外から見たときは確かに屋上だったのに______


なんだここは・・・


そして我に返った


なぜ自分がここに来たのか


「お、女の子はっ!!!」


しかし辺りは誰もいなく、ああ、自分は疲れているのかという結論にたどり着いた


「これも・・幻覚、か・・」


はぁあ・・と盛大にため息をついた後ハッと息をのんだ後ろに人の気配がしたからだ


勢いよく振り向けばそこにはさっきまでいなかったはずの少女がソファーに腰をかけ紅茶を啜っている


少女は黒いゴスロリ?(男の俺には良く解らない)ドレスに身を包み足元までありそうな長い金髪をした少し小柄な少女だった


そして驚いて腰を抜かしている俺に彼女は瞳をゆっくり開き口を開いた


「君、床に顔をこすりつける趣味があるのか?」


いやいやいや!?そんな性癖は俺にないはずだ!うん、きっと。


そして俺は今一番聞きたいことを聞いた


「君は・・誰・・?」


彼女は、はぁ・・と溜息をついた。盛大に!


失礼じゃないか!そう言おうとしたとき彼女の口が開いた


「君、まずは自分から名乗るのが礼儀じゃないのか?」


「えっ・・あ・・さ、沢田綱吉・・・」


「ふむ・・沢田綱吉・・か。」


しばらくの沈黙の後もう一度聞いた


「えと、、君は・・」


「私の名前は、ヴィクトリカ。魔界から来た____」