二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †BLACK†- REBORN!第10夜UP ( No.80 )
日時: 2011/03/25 23:40
名前: ちぃ ◆rNjnDbFHHA (ID: dRfQEy98)
参照: http://secret.ameba.jp/1014-tuna/amemberentry-10841215690.html

第12夜 【マテリアル】


あの後とりあえずどっかのカフェに入ってお茶していた


「そのヴィクトリカって奴が魔界から来たって言ってんですね・・」


「うん…今は俺の家に居るんだけど」


「ふーん…」


群れるのが嫌いな雲雀さんも嫌々という感じだけど一緒に居た


あのとき戦った少女が魔界の王女なんて夢にも思わなかったけど


「私たちはヴィクトリカに呼ばれてきたんだ」


「さっきも言ってたけど…紅さんと葵くんって」


「ああ、さんとか付けなくていいよ^^私は1つ上なだけだからな」


「あ…わかった…」


「嗚呼」


やっぱりそう言って笑う顔はさっきの葵くんの攻撃を防いだ様には見えない


「ヴィクトリカに呼ばれた理由はルシフェルの動きが活発になってきたからなんだ」


「え?」


「ここ最近、キラが増え始めてですね、人間界を徐々に浸食していってるわけです。」


そこで、と葵は目を綱吉に向ける


「僕たちマテリアルが各世界の王の命令により一番最初に狙われている人間界を守る…って言うか、その襲っている怪物たちを抹殺するために来たってわけです。」


「そのマテリアルってなんだ」


いままで黙って聞いていた獄寺が口を開く


「【マテリアル】というのは悪魔界、魔法界、人間界、天界、そして魔界、この5界の中から影の任務を任される人たちの集まる機関です。」


「マテリアル…」


「通常マテリアルには1界から一名だが私たち姉弟は2人で1人見たいな感じだからな」


「へぇ・・・」


「あとは…」


あとはの後に葵が続けようとした瞬間あからさまに嫌そうな顔をした


「後は、まあ、2人マテリアルに配属されてるのが人間界に居ますけど…」


「?」


そこで葵は黙ったが何となくその表情から好きじゃないというのが分かったから何も言わなかった


「ぶっちゃけ、悪魔界の人はまあ解任されたんですけどねー」


どうでもいいというように言う


「嗚呼、そんなことあったな」


「なんで解任されたの…?」


「元々は悪魔界にもマテリアルに所属していた奴がいたんだが、この事態の元凶、ルシフェルは悪魔界の王だろ?」


「あ、そっかっ・・」


「分かったか?マテリアルがなんだのとかの前にソイツは魔界の王には絶対服従。多分ルシフェルも解任するように言ったと思うし、他の4界の王もその方が安全だと思ったんだろうな」


「内部から裏切りが出ても困りますしねぇ」


この2人の話を聞いて自覚してきた


これは戦争だ。魔界とその他4界との戦争なんだ


「あ!さっき生身の体とかなんとかって言ってたのって?」


「あー、それは私たちがヴィクトリカと契約したから…」


「契約・・?」


「そうですよ、貴方もしたんでしょう?契約」


「で、でもっ!あれって皆を助けるっていう…」


「はぁ?そんな生易しい契約内容じゃないですよ」


そういって葵はくっくっと笑う


「じゃ、じゃあ騙され「騙されてもないけどな」


話を遮るように紅が言う


「確かにそんな生易しい内容じゃない。それは守るって言うまずモノでもない気がするしな」


全く意味がわからないというように見る紅と葵以外の3人の疑問に葵が答える


「契約の名称は【血の契約】。代々魔界の王族の人だけが出来る契約だそうです。契約内容は死者の蘇生。一回死んだ人間を生き返らせるんです」


「ぞ、ゾンビッ!?」


ニッコリ笑った顔で銃を構える葵君に紅が制する


「あんな化け物と一緒にしないでくださいよ、ちょっと丈夫なだけです」


「だから急所を突かれても平気だったんです」と葵は言う


「まあさすがに首を吹っ飛ばされたら死ぬけどな」


そんな話満面の笑みで言わないでください


「だからあながち『守る』というのは間違っていないんだ。とりあえず生き返れるからな」


「へぇ…」


若干詐欺だ、と訴えたいでもないがいまさら言ってもしかたないだろう


「んじゃ、行くか!」


いきなり立ち上がる紅


「ど、何処に!?」


「決まってるだろう?ヴィクトリカの元にだ」


店を出るともう空は闇夜に染まっていた