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「……魔骸って…あの…師匠の妹さんですかー？」
少しの沈黙のなか。フランが恐る恐る口を開く
「そうだよ♪流石フラン君♪かつてヴィントファミリーに誘われただけあるね♪」
ヴィントファミリー。その単語に誰よりも反応したのはベルフェゴールだった
そのヴォントファミリーというのは。ベルフェゴールの兄。ラジエルが『今』
入っているファミリーだったからだ。

その次に反応したのはフランだった。
自分がヴィントファミリーに誘われたと言うのは自分と相手の『ボス』しか知らないはず。
しかもそのボスは自分の目の前でそのまま『殺された』
元からヴィントのボスが言っていたのなら話は別だが。
あの人は人に嫌われてた。話す相手なんていなかったはずだ…
そう。簡単にいえば。誘われたことを知っているのは殺した本人しかいないはず

「あぁ、いっとくけど俺は殺してないよ？んな馬鹿なまねしねーしぃ〜」
「…では聞きますが。貴方は誰を殺していないのですか？」
骸はフランがどうやってイルヴィントに誘われたのかも知らない。
第一誘われた、と言う事実を今はじめて知った、
フランはボスが殺されたのを知っているから普通に流しそうになったが。
冷静に聞いていた骸はそんなことしなかった、
今雨水は。フランと犯人しか知らないことを言った。

「もう一度聞きます。誰を殺さなかったのですか？」
二回目に聞いた骸は、力強く。相手を見つめていた