二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ごちゃまぜmix!! =荒川×東方= ( No.3 )
日時: 2011/03/01 13:38
名前: 野宮詩織 (ID: FSHRfx37)

第1話 「荒川河川敷住民が幻想入り!?」
※とりあえず霊夢視点でいきます。

「最近は異変とかも起きなくて気楽に過ごせていいわね」

一昨日、守矢神社から来たキャラ被りまくりの2Pな巫女も撃退したし、しばらくは何も起こらなそうね。
有りがたい限りだわ。

「そうか? 私は退屈だぜ」

お茶を集りに来ていた魔理沙が言った。
異変解決が私の仕事だということを理解していってるのかしら?
一日職業を交代してみればどれだけ面倒かきっと分かるわ。
次に何か起こった時に提案してみよう。

「何を言ってるのよ。 何も起こらないに越したことは無いでしょうに」
「何も起こらないとルーティーンワークをすることになるじゃないか。 あれ、浮気の原因らしいぜ」
「そうなの?」

別に彼氏がいるわけでもないから参考にはならないけど、そんな情報は初耳だったから、つい食いついてしまった。
きっと、この情報は根も葉もない噂なんだろうけど。

「この間、テレビで見た情報だ」

微妙に根拠がありそうね……。
まぁ、いまいち興味は持てないけど。

「いい天気だし、平和だし、本当に最高だわ」
「お前、今日、それ言うの10回目だぞ」

魔理沙が呆れたように言った。
言葉を切ってからすぐに笑いながらこう言った。

「もしかしたら、突然、雨とか変なものとかが降ってくるかもしれないぜ」

縁起でもないわ。 折角、ひと段落してどうぶつの森レベルにまでのんびり暮らせてるのに、魔理沙の言葉のせいで紫あたりが悪だくみをしたらどうするつもりなのかしら。

「そんなことは起こらないわよ。 っていうか、変なものって具体的にはなんなのよ」

一応、聞いてみる。 話のネタももうあんまりないし、魔理沙の方から話を振ってくれるならそれにのるべきよね。

「ん〜、そうだな、例えば背と戦闘能力が高くて、シスターの服を着ている外国人ホームレスとか、一流企業の跡取りなのに命を助けてくれた女の子の近くで暮らすために河川敷に住んでいる奴とかだな」

具体的すぎると思う。
っていうか、これ、今言われた人たちが降ってくるフラグじゃないかしら?
いや、でも、降ってくるわけ無いわよね…。 幻想郷にホームレスがいるなんて話聞いたこと無いもの。

「うわっ!? ちょっと、どいてくださーーーーーーーーいっ!!」

突如、聞いたことのない声が聞こえてきた。
声が聞こえてきた方向、頭上を見上げるとスーツを着た男の人が降って来ていた。 って、えぇ!?

「霊夢、危ないぜ」

いつの間にか、少し離れた位置に移動していた魔理沙が服の裾を引っ張ってくれた。
お陰で、降って来た人は私にぶつかることなく地面にめり込んだ。

「魔理沙、ありがとう。 あと少しで怪我をするところだったわ」

ちゃんとお礼を言う。 これに当たってたら相当痛かっただろうし、本当に助かったわ……。

「このぐらい、礼を言われるほどじゃないぜ」

魔理沙がそう返してくれた。
少し手癖が悪いところさえ治れば相当いい人だと思う。

「避けてくださいとは言いましたが、助けてくれてもいいじゃないですか!!」

スーツ姿の人が言った。 随分と図々しい奴ね。

「私の言った通り、変な奴が降って来たぜ」
「本当ね」

魔理沙の言う通り、かなり変な奴っぽいわ……。
それにしても、何で空から降って来たのかしら……?

「俺のカッコいい顔に傷がついたらそれこそ大惨事ですよ!?」

……………………。

「霊夢、スぺカの準備は出来てるか?」
「ばっちりよ」

スーツ姿のナルシストな不審者に向かってスぺカを発動させようとすると、後ろの草むらがガサゴソと音をたてて揺れ始めた。
まだ、何か出てくるのかしら?

「リク、探したぞ」

そこには、金髪のさらさらストレートで、中学校のジャージのような服を着た女の子がいた。
不審者の知り合いかしら…?

「ニノさん!! 無事で何よりです!!」

ニノっていう女の子は割と普通ね……。

「あぁ。 なんかもふもふしたものがクッションになったお陰で怪我も何もせずに済んだんだ」




「それって藍の尻尾じゃないのかしら?」とは言えない雰囲気でした。